産経「主張」、あっま〜い。

追加経済対策　「アリバイ作り」では困る - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/429735/

　19日付「主張」。政権のアリバイ作りでは、というのは正しいので、表題だけ見て後回しにしていたのですが、中身を読んでみたらこれがもう。主張内容が支離滅裂で、なにを求めているのかすらわかりません。
　「景気の底割れ防止には万全な対応が求められている」「実効性ある追加対策を早期に実施する」と求めながら、「新規国債の増発は避けねばならない」と、矛盾したことを平気で求めています。中途半端な財政出動では「万全」「実効性」とはほど遠い、やるだけ無駄な支出になることがわからないのでしょうか。もちろんリーマンショック直後ではないのですから、無制限に赤字国債を増発していいとは言えませんが、財源案として示している予備費の残り9000億円じゃ、足りるレベルじゃないでしょう。
　さらに円高対策として、円売りドル買いのオペレーションを提案していますが、米欧と強調せず単独で本格的に介入するなら、どれだけの資金が必要になると思っているのでしょうか。いやわたしも計算はできませんが、特別会計の仕分けどころの騒ぎではなくなるのではありませんか。
　政府の景気判断を「認識が甘かったと言わざるを得ない」としていますが、この産経「主張」の方がどう見ても甘いんじゃないですか。