産経「主張」、就職問題を考える。他。

大卒就職率６割　若者よ熱意と能力を競え - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/425242/

　7日付「主張」。企業が後先考えず人件費を削る姿勢には文句を言わず、通年採用の拡大や年功序列の廃止といった夢物語だけに期待をかけ、学生には大企業にこだわらず中小企業には入れとか言い、さらに見出しのように自分で努力しろと言ってまとめようとしているのだから、ひどいものです。

米の原爆忌参加　相互信頼が同盟を強める - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100807/plc1008070339001-n1.htm

　同じく7日付主張。昨年から、米国の最高指導者であるバラク・オバマ大統領が「核なき世界」を提案し英仏など主要国も大筋で協力姿勢を示していることに対して、産経はだいぶん混乱していたようですが、平和祈念式典への米英仏代表の参列に至って、混乱が最高潮に達しているようです。とりあえず、この記事をiza!に配信するのを忘れるぐらいには。もともと親米タカ派、さらに言えば従米国粋派という、日本一意味不明な立場をとるメディアとして、原爆に対する姿勢は自己分裂気味だったのですが、これが米国側から擦り寄ってくる形になったことで（もちろん、別にオバマ大統領が日本に媚を売っているというわけではないと思いますが）、肯定も否定もできなくなった苦慮ぶりが窺える作文になっていると思います。昨日のように、平和宣言にクレーム（批判ではなくクレーム）をつけているだけで片づけられるときの方が、なんだかいきいきしていますよね。

asahi.com（朝日新聞社）：安倍氏や平沼氏ら「断固反対」　首相の韓国併合談話 - 政治
http://www.asahi.com/politics/update/0806/TKY201008060282.html?ref=rss

「必要あるか大きな疑問」　谷垣氏、日韓併合１００年談話批判 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/diplomacy/424831/

　取り上げるのがちょっと遅れましたが、安倍晋三氏を会長とする創生「日本」が5日に総会を開き、なんか反対の意見を表明したらしいです。平沼赳夫たちあがれ日本代表はこの会の最高顧問を兼ねているので、朝日の見出しはこういうことになったのでしょう。ただし、本文中にも創生「日本」の名前は出てきません（日本創新党の応援団である松沢成文神奈川県知事や上田清司埼玉県知事が賛同者に名を連ねていることは書いてあります）。で、ちょっと検索しただけでは該当記事が出てこなかったので、「朝日だけ報道して産経は黙殺」というネタで仕上げようと思ったのですが、関連としてチェックした下の記事で、いちおうこの申し入れのことが触れられていました。ちっ。それにしても軽いが扱いですね。
　もはや自民党を除名されないだけマシとしか思えない行動をとっている安倍氏や他党代表である平沼氏の申し入れに、しかも、「総裁としての個人的談話補」で明確に批判したその日に、「党としての意見」での反対表明を求められて、谷垣禎一自由民主党総裁はどう反応するのか、楽しみです。15日までに「党としての意見」がなにも表明されなければ、黙殺ということになりますが。