産経抄の捨て台詞観。他。

【産経抄】７月３１日 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/422458/

　日本が台湾統治を始めたとき、阿片対策に手を焼いたのはよく知られた事実です。たしか、「現在の吸引者は仕方ないからそのままにして、新たな吸引者を作らない」という方針をとったはずで、現在の喫煙者いじめを目にするたびに（というか体験するたびに）、先人の知恵を生かしてくれないものかとつくづく思います。今日もまた、新幹線の自由席全面禁煙とか不吉なニュースが……ぶつぶつ。分煙対策のコストをケチることで見込み客の30%を手放していることに、企業は気づかないのでしょうか。
　まあそんな個人的な愚痴はさておかねばならないのですが、「産経抄」のこの前フリも、本題とまったく関係ありません。「選挙前に消費税増税を言い出したら負けるよ」と自民党がわざわざ捨て台詞を吐かなくたって、日本の政治にすこしでも興味のある人間なら、誰でも知っていることです。抄子が民主党を馬鹿で無知扱いしたい気持ちはよくわかりますが、さすがにそこまで他人を侮る態度を見せたら、それを言う当人の方が無知扱いされるのではありませんか。
　政権交代への圧倒的な国民の支持を受けた当初の民主党政権に、驕りがあったのではないかといえば、それはたしかにそうでしょう。消費税に限りませんが増税を発言するのは選挙に不利に決まっていて、それでもあえて提言したのは、鳩山政権時代に混乱はあったものの基本的にはまだ国民の民主党支持は続いているという、菅首相の驕りだったかもしれません。

タンカー損傷　インド洋の「補給」再開を - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/422479/

　31日付「主張」。これはおそらく、超小型の隕石か彗星の衝突ですね。あるいは、はやぶさの燃え残り。と冗談はともかく、現時点では原因がまったく不明なわけです。なのにななぜ、「インド洋に海自艦艇が展開していたら、危難に遭う危険性は小さくなっていたはずだ」などと断言できるのか、不思議でしかたありません。海上自衛隊の無料ガソリンスタンドが周辺を遊弋していれば、突発的な衝突が避けられたのでしょうか。