産経「主張」の海国観。他。
海の日 恵みに感謝し守る決意を - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/417421/
特定の祝日（建国記念日など）になると興奮するのか、あるいは単にネタ切れのところにこれ幸いということなのか、祝日について論じることが多い「主張」19日付です。もっとも、たとえば敬老の日に高齢化社会について論じているのを見た覚えがありません。
ところで、世界に200以上の国・地域がある中での60位というのは上位1/3に含まれるわけで、むしろ国としては広い方に属すると言えるのではないでしょうか。なんか昔から「日本は狭い」と繰り返し聞かされ、「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」*1「狭い日本にゃ住み飽いた」などと洗脳されてきましたが、
で、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」の海の日にちなんで、海の恩恵を論じるのかと思ったらそれらしきものはなく、後半は予想どおり延々と、海からの中国の脅威を並べ立てています。中国軍が恐ろしいにしても、現在の日本国は陸上の国境で中国と接していないことを、海の恩恵として感謝する視点があってもよいのではないでしょうか。
妙なスポット発見。
なんというか、「妙」としか表現しようがないものを発見してしまいました。紹介するにもどう紹介したものかわからず、かといって紹介しないのももったいなさすぎるという思いもあり、曖昧に取り上げてみます。
アパグループ：妙高アパミュージアム誕生
http://www.apa.co.jp/myoko/
誇れる国、日本の再興を目指す。
「ミュージアム」であって、博物館でも美術館でもないようです。社長コーナーとかあるそうですが、帽子でも展示しているのでしょうか。いやそもそも、社長コーナーがあるミュージアムとか、なんとも表現のしようがないわけで、ひたすら「妙」なのですが。田母神俊雄氏は「自分のコーナーがある」と述べていますが*2、サイトによるとショップの特設コーナーとなっていますし。第2回懸賞論文受賞者の竹田恒泰氏のコーナーも並んでいるようです。もちろん第3回の募集もしていますが、今度はどんなネタで受を狙ってくるのでしょうか。8月31日締切なので、学生さんは夏休みの宿題のついでに応募してみてはどうでしょう。人生踏み外すことは確実です。
アパグループ第3回「真の近現代史観」懸賞論文募集
http://www.apa.co.jp/book_report3/index.html
*1:速度違反への警告は妥当です、とくにこの季節の休日夜中なんかは。ただ、表現がね、という話です。
