黙然日記(廃墟)

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産経抄の作戦観。他。

 10日分をかきそびれてしまいました。いつもなら11日分とまとめて23時過ぎに書き込むのですが、選挙結果が出る20時前に公開しておきます。

産経抄】7月10日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/413888/

 通勤路途中に花が咲いて、とか始まっているので、なにか普通のコラムのようなふりをしたいのはわかりますが、途中からどんどん崩壊していく様が素晴らしい。まるで、最初から大崩しを計算して作り上げた舞台セットのようです。だめだこりゃ。
 なんでも消費税問題は、民主党政権の総括から逃げるための首相による作戦なのだそうです。もともと「税制全体の見直しに取り組む」として、政策全体にはあまり大きな比重を占めない消費税論(もちろん議論や反発があることはわかっていたでしょうが)を、そればかり集中的に報道して「争点だ、争点だ」とマスコミが騒ぎ、まともな政権総括をテーマとして取り上げなかっただだけの話なんですが。

参院選あす投票 日本の迷走正す選択を 見極めたい国民の安全と繁栄 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/413891/

 10日付「主張」2本立て。いまさら産経に中立を求める人もいないでしょうが、選挙妨害とかに当たらないんですかねこれは。全国紙がアジビラになることを、公職選挙法は想定していなかったでしょうけどねえ。
 政権の迷走を正すためというなら、参議院で与党が過半数割れし、ねじれ国会あるいは連立組み替えで、現状よりさらに迷走することになるんじゃないか、もしかしたら産経は現与党の過半数確保を国民に訴えているのか、と思ったのですが、現時点の産経としては、そうではないようです。ねじれ国会になれば、つまり野党の発言力が増せば、政権の迷走は止まると考えているようですが、三歩あるいたら昔のことは忘れてしまう性質があるとしか思えません。自分がなにを書いたか忘れるのは産経記者の特技のようですが、1年や3年前の国会の状況ぐらいは覚えておいてもらいたいものです。