黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経抄の、残念。他。

 勝った━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
 どうせ明日の「主張」あたりがトンチンカンなことを言い出すでしょうから先回りしておきますが、デンマーク代表は強かったですね。素晴らしいファイトに惜しみない拍手を送ります。日本代表は、ゲームプランどおりに進めて惜敗したオランダ戦とは逆に、結果として勝ちはしたものの、内容面では決して褒められるものではありませんでした。引いて守ったのは計算どおりとしても、マークもプレスもいざというときに限って中途半端で、何度も決定的なクロスを上げられ、いつのまにかフリーになっている相手選手にシュートの機会を与えていました。得点が入らなかったのはGK川島永嗣選手のファインセーブと、枠に嫌われたデンマークの不運によるもので、この3-1という結果が1-3であっても、ちっとも不思議はありませんでした。PKの判定を取られたのだけは日本の不運で、ほかにいくらか不可解な判定もありましたが、全体的には運が味方していたと思います。今大会はグループリーグから大番狂わせの連発で(実はいつもそうなんですけどね)、日本の決勝トーナメント進出もその一環かもしれません。世界の壁は、本質的にはまだ厚いということです。先日も述べたように、ベスト4があるとしたら2連続引き分けによるPK戦での勝ち上がりぐらいでしょう。いや、もちろん勝ち上がりますけどね。
 すこし話はそれますが、川島選手について。今回サブGKに回った楢崎正剛選手と川口能活選手は、代表チームにおける宿命のライバルですが、安定した技術を誇る楢崎選手に対し、大試合で必ずのように奇跡を起こす川口選手という違いがあります。奇跡に頼るのはオカルト的なのであれなんですが、サッカーではぎりぎりのところでそうしたマインドがものを言うことがあります。川島選手は川口選手の、魂の後継者なのかな、と感じています。

産経抄】6月25日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/407931/

 いやしかし、「産経抄」があいかわらず面白くて困ります。「〔参院選の〕敗北が政権崩壊につながる例が、珍しくなくなった」というのは、前回2007年のことでしょうか。「クリーンを売り物にしたはずの鳩山前政権」というのも謎で、たしかに小沢一郎氏が政治資金問題に関連して代表を退いたあとの新体制、という位置づけではありましたが、その小沢氏が選挙時に筆頭代表代行、政権では幹事長というNo.2の地位にいること、鳩山由紀夫代表にも選挙前の時点で故人献金疑惑があることは織り込み済みで、総選挙の結果があったのです。その後さらに出てきた疑惑によって追いつめられたわけですが、「売り物にした」というほどクリーンさを掲げていたような記憶はありません。“バラマキ政策”と「増税で経済成長」路線を別々にしてそれぞれを、財源なく可能なのか、仕組みが理解しがたい、と追求していますが、両者は表裏一体で、社会保障を公共事業に置き換えれば、普通に「大きな政府」論として理解可能な仕組みです(この「第三の道」の菅路線が実際に成功するかは別として)。そして肝心なのは、民主党連立政権、菅直人政権にどれほど批判があっても、「自民党にもう一度任そうという機運の高まりが、感じられない」のは当たり前だということです。ザーンネンデシタ。ていうか、いまだにこんな期待してるのかよ。