産経抄、見てくる。

【産経抄】６月６日 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/400032/

　民主党関連のスレは、こういう時期ですからいろいろと盛り上がっているのですが、もちろん普段は産経の話題なんか出ません。そこに今回の政局がらみでいくつか報道記事が貼り付けられ、その中にあった産経の記事がたいへん詳細なものだったのために、みんな首をかしげていました。「産経は民主党にパイプを持ってないないはずなのに、なんで見てきたように詳しく書いてあるんだ？」。いやいや、住田良能社長も関わる民社協会の存在もあるし、たとえば山谷えり子氏も元民主党議員でしたから、ぜんぜんパイプがないわけではないのですが、それ以外、特に中枢部については、どうなのでしょうか。あれだけ悪口を書かれて、それでも産経の記者に内情を漏らす小沢氏や鳩山氏の関係者がいるとは思えません（ほとんど、スパイ行為、利敵行為と言われても仕方ないレベルでしょう）。たしかに改めて指摘されると、不思議な記事が目立ちますね。
　今日の「産経抄」もそんな感じで、辞任劇から菅政権組閣の過程で小沢一郎氏や側近がどう動いたかを詳しく書いているのですが、あんたこれ見てたの？　伝聞だけじゃここまでかけないでしょ？　という印象しか受けませんでした。
　産経抄の見方では、菅首相は「脱小沢」を唱えながら腰が引けている、みたいなことになっているようです。それは産経独自の取材による判断なのかもしれませんが、こちらは表に出ているような話を元に考えるしかありません。で、菅氏は「脱小沢」を表明していましたかね？　いわゆる反小沢派の仙谷由人氏を官房長官、枝野幸男氏を幹事長に起用したのは「脱小沢」の現れ、とは多くの意見が一致していますが、必ずしも「反小沢」を意味していません。菅氏と親しい人物から能力本位で選べば、あるていどこうなるとも言えます。「小沢氏のいいなりにはならない」ことは考えているでしょうが、「小沢氏の影響をすべて排除する」とは、菅直人首相は言っていないのではありませんか？　産経が決めつけているのとは裏腹に。