黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経抄の琉球観。他。

産経抄】4月28日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/385144/

 あいかわらず、気持ち悪くなるほどの詰め込みすぎな内容ですが、NHKドラマが大好きだということは再確認できました。やっぱり『まいん』もチェックしてますね(このていどの飛躍した決めつけは、この「産経抄」に比べたらなにほどのこともありません)。ひとつだけ言っておくと、『竜馬がゆく』の司馬史観龍馬が国民的人気を博したのは、少なくとも同作が産経新聞に連載されたからではありません。いや、「司馬遼太郎が在職していた」以外に産経の自慢がないことはわかりますが。他の出身者といえば森喜朗氏に花岡信昭氏ですもんねえ。
 幕末攘夷派の「DNAはしっかりと沖縄に受け継がれている」という、DNAという言葉の誤用にはもう目をつぶってやるとしても、なんだかもう、怒りを通り越してやるせなさが沸き上がってきます。幕末から明治初期にかけての沖縄(琉球)と日本の関係は……いや、こんなことを産経に説いても、あまりにむなしく感じます。昨日は、現在の沖縄が日本国の不可欠の一部であることを無視し、今日は沖縄が日本とは別の歴史を持つことを無視し、要するにどう考えているかすらわかりません。ただ、沖縄を本土と比べて「一段下の植民地でありとるに足らない利用するだけの地」と見なしている、と考えればつじつまは合うのですが、仮にも愛国を唱える言論機関が、自国の一部に対してそんな観念を持っていようはずがありません。
 最後に本音が出ていますね。産経は、小沢氏が悪役でなければ相当困るようです。攻め手側の保守系新党が出揃ってみると、およそ戦力になりそうにないので、小沢民主側に悪役の地位を期待するしかなくなっているのかもしれません。小沢氏が良い悪いとは別の次元の話として。

小沢氏「起訴相当」やはり議員辞職すべきだ - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/385160/

 いきなり「天網恢々疎にして漏らさず」。もう、嬉しくてしょうがないんでしょうね。これはなにが凄いって、通常の2本文のスペースを使ってえんえんと書いているのに、同じ検察審査会鳩山由紀夫氏が不起訴相当と判断されたことに一言も触れていない点です(これは上記「産経抄」も同じ)。審査会に訴えたのは「俺の手柄だ」「いや俺だ」、と在特会やお仲間団体が大騒ぎするのは目に見えていますが(たぶんもう騒いでいるのでしょうがみるのもばからしいのでチェックしてません)、まだ起訴自体も確定していませんし、起訴しても判決が無罪になる可能性はあるので、その前に「どうぞどうぞ」しておいた方がいいかもしれませんよ。そうなればなったで、各種団体と産経は、「不当判決」「司法がゆがめられている」と騒ぐのでしょうけれど。