黙然日記(廃墟)

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産経「正論」のヘボ将棋。他。

産経抄】4月27日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/384680/

 時系列がおかしいですね。先週の党首討論を聞いてショックを受けていたけどそのままにしていて、昨日の「正論」とたまたま意見が一致して今日書いた、というのは、いかにも不自然です。党首討論の時点ではまったく気づいておらず、昨日の「正論」ではじめて気づいた、と、正確に書くべきでしょう。
 で、「日本の安全より沖縄の安全」という鳩山リスクは、存在するのでしょうか。抄子には、沖縄の安全が守られていなければ日本が安全だとは言えないという認識、沖縄も日本だという認識がないとしか思えません。

沖縄の持つ「抑止力」に着目せよ - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/384270/

 そんなわけで昨日26日付、西原正氏の「正論」も見てみるわけですが、もちろんひどい代物です。なんでこの人たちは「地政学」という言葉が大好きなのか知りませんが、西原氏曰くの地政学とやらは「沖縄本島が敵の手に落ちたら尖閣諸島などを守れない、ミナミの守りが手薄になり、シーレーンも防衛できない」というものだそうです。なんかこういうのあったな。ああ、「ヘボ将棋 王より飛車を可愛がり」だ。沖縄本島が敵の手に落ちた時点で日本全体の負けが決定的なのは、「地政学」を持ち出す以前の常識レベルの話で、もちろん65年前の歴史もそれを証明しているわけですが、西原氏は沖縄陥落以後も本土決戦を続けるつもりのようです。こういうナンセンスな仮定での上でなにか語ったようなつもりになっているのは、いったいなんなんでしょうか。「軍事的空白」論にしても、沖縄と同じように中国の太平洋進出を阻む位置にあり台湾と隣接するフィリピンから米軍が全面撤退して「空白」が生じてからだいぶ経ちますが、いまのところ中国がフィリピンを侵略するという事態にはなっていません。