黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経、誰かに向けて広報する。他。

「しずかちゃんの入浴」「エヴァのヌード」はOK 都2次元児童ポルノ規制条例 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/384543/
 都は「あまりにも問い合わせが多く、継続審議となり都民への周知が不十分だったとの指摘もあった。条例の文言にこだわらず、分かりやすい表現に努めた」としている。
 質問回答集の詳細は、都青少年・治安対策本部HP(http://www.seisyounen−chian.metro.tokyo.jp/)。

 「東京都石原政権の進める言論統制には、問題のあろうはずはございません」という、アジビラ 広報紙の役割にはひたすら忠実な、26日付産経の記事です。他紙に類似記事は見当たりません*1
 創作的な絵による表現を「二次元〜」と区別するのは、ある種のネットスラングです。実写でも普通の写真や動画は二次元の画面で表示されるわけですから、都の規制側もわざわざ“非実在青少年”という爆笑ものの日本語を作り出したわけですが、この種の記事で産経が誰になにを伝えたいのか、はっきりしていると思えます。MSN産経ニースの見出しでは「ワカメちゃんパンチラ」だったところがiza!では「エヴァのヌード」になっているあたりは、さらにターゲットを絞っていそうです。そのわりには全角英字そのままで、ネット上でまともに告知する気はなさそうですね。
 「あまりに問い合わせが多く」というのは、同種の内容の問い合わせという形をとったクレームが多かったということで、抗議活動に一定の成果はあった、少なくともこの範囲では言質をとったといえます。額面どおりに信用すれば、成年マークを付け販売時に適用することで商業誌も同人誌も現行どおりお咎めなし、ということになるのですが、そんなはずはありません。一部の青年誌作品*2が、このままでは流通できなくなり、絶版扱いされる危険性があります。

おもしろ動画。

YouTube - 【ニュース Pick Up】新党結成、保守再編の潮流[桜H22/4/8]
http://www.youtube.com/watch?v=x14C9UoS2Fo

 息抜きに。チャンネル桜で4月8日に放映されたものらしいですが、いまごろ。与謝野・平沼新党の名前が「たちあがれ日本」に確定したころですね。「真・保守政策研究会」が今年2月に改称した創世(ママ)「創生『日本』」が、4月7日に街頭演説会を行ったというニュースが後半に流れます。安倍晋三氏、城内実氏、山谷えり子氏、下村博文氏ら豪華メンバーでいずれも見逃せませんが、特に7分39秒付近からの稲田朋美氏の高邁な演説と美しいお姿は見逃せません。なんて素敵なヘアスタイル!
参考:

キリスト教徒の女性の髪形(三つ編みのアップ) - 質問・相談ならMSN相談箱
http://questionbox.jp.msn.com/qa2202266.html

*1:と書いてから確認したら、[日経の記事も出ましたが、産経に比較すると簡単なものです。

*2:とりあえず思いついたのは『こどものじかん』(私屋カヲル,7巻ISBN:9784575836455)の一部描写など。それが作品としていかに真剣に「性虐待問題を含む子供の性」に取り組んでいたとしても、箇条書きされた描写のレベルで規制されるわけです。この作品はたまたま小学生ですが、“非実在青少年”は高校生年代まで含むことをお忘れなく。