やばいぞ、産経とNHKの記者OBたち。
やばいぞ産経新聞 - ステージ風発：イザ！
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1465005/
最近の古森義久氏は、タイトルでの釣りに味を占めてしまったようです。もともとは、、文中に引用されている大谷英彦氏*1のコラムタイトルなのですが。この大谷氏は産経の愛読者らしく、NHK会長をインタビューした産経の記事が「JAPANデビュー」問題でのNHK批判をしていないとか、なんかそういう内容のコラムでした。コラムのタイトルはもちろん、2007年の産経新聞による企画記事「やばいぞ日本」を踏まえています。これが渡部亮次郎氏*2のメルマガ「頂門の一針」に掲載され、それを花岡信昭氏が許可を得て自身のメルマガ「花岡信昭メールマガジン」およびブログ「はなさんのポリログ」に丸ごと転載し、さらに古森氏がそれを丸ごと引用しているわけです。なお渡部氏と花岡氏のメルマガはバックナンバーが公開もされていますが、同じ内容をブログでも公開しているので、そちらを見た方が早いと思います。ていうか古森氏のエントリで結果的に両方読めるわけですけれど。
批判されたＮＨＫ会長インタビュー - はなさんのポリログ：イザ！
http://hanasan.iza.ne.jp/blog/entry/1463265/
「やばいぞ産経」: 大谷 英彦 - 頂門の一針：イザ！
http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/entry/1464581/
結論を言うと、渡部氏・花岡氏の記者OB2人および古森氏という現役記者は、メルマガとブログでネットを使いこなして情報発信しているわけですが、相互の記事にダイレクトリンクを張って紹介するという知識も、トラックバックを使う知恵も持っていない、ということです*3。いちばん若い花岡氏が1946年生まれ、古森氏が1941年、渡部氏が1936年で大谷氏はその2年ほど後輩、という錚々たる方々ですが、やれやれ。
花岡氏が、NHK制作スタッフの「知的レベル」を問題にしているところでは、思わず失笑してしまいました。さすが大学教授。また、これを「建設的批判」と受け止める古森氏も、なかなか。
花岡氏は産経OBとして、古森氏は現役記者として、「JAPANデビュー」問題に立ち向かえない産経の現状を嘆いているわけですが、放映直後はともかく現在、少なくとも上層部の意向は、NHKと対立する気なんかないように見えます。チャンネル桜やその周辺の（大谷氏を含む）支持者たちの行動、それに同調する一部産経記者のブログといった動きに、デモや裁判の動きをトピック的に報道はしても、論説にはまったく表現されていません。駿夫菓子や古森氏はそれをわかっていない、というわけではなく、わかっているから危機感を表明しているのでしょう。しかし、身内からは「右に寄らないから論調がやばいぞ」、外部からは「右に寄りすぎて経営危機でやばいぞ」と指摘され、産経上層部も苦しいところだろうと思います。いまごろは資金繰りでそれどころではないかもしれませんが。
