産経「主張」のお伽噺的世界観。他。
消費税発言 参院選前に工程表を示せ - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/358569/
消費税増税やむなし(ただし条件次第)、というのがすでに世論だとは思いますが、それにしても、消費税増税ありきの17日付産経「主張」です。昨日ちょっとおちょ食ったわけですが、さすがに乗ってきたか*1。
「鳩山政権はこれまで、勝手にばらばらな意見を発信しては国民を混乱させた」とか言ってますが、一致すれば「独裁の証拠」とか言い出すくせに。他にも、参院選で消費税引き上げを示して民意を問え、とか、これはもう難癖というより、無理難題というかお伽噺の世界ですね。
景気が悪いときに消費税率を引き上げると消費マインドが冷え込みかえって税収が悪化することは、いまさら言うまでもないので*2、財務相発言も今すぐとは言っていないわけですが、産経はまるで今すぐ消費税を上げれば打ち出の小槌のように税収が増えると思っていそうですね。
最初に「条件次第」と書きましたが、歳出削減、特に独立行政法人や公益法人の見直しは当然として、政府組織そのものの体質改善を本格的にやらないかぎり、国民は誰も納得しません。そこまで踏み込んでの議論ならおおいに結構だとわたしは思いますが、この条件が満たされないなら「消費税増税の議論」はできません。いくら産経が期待しようと。また、菅財務相は報道を見るかぎりでは「所得税や法人税、消費税や環境税」という形で消費税議論に言及したので、どちらかというと直接税の方の見直しが優先して行われるのではないかと予想していますし、またそうでなくては困ります。「消費税は上げるだけ、法人税は下げるだけ」しか産経は認めていないようですが、これも世界観がおかしいというか、幼児向け勧善懲悪二元論なんでしょうかね。
古森義久氏、リフレインする。
日米中関係は正三角形ではない - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1462627/
これは2010年2月16日付のエントリ。ジョージタウン大学教授で元CIAのロバート・サター氏へのインタビュー記事です。
日米中三国関係が正三角形だなんて、ものすごくおかしい - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1387305/
これは2009年12月27日のエントリ。前原誠司国交相が『報道2001』で正三角形論を批判したことに大喜びする内容です。
日米中は正三角形ではない――加藤紘一氏の持論を否定する - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/609512
これは2008年6月14日のエントリで、ジョージタウン大学教授で元CIAのロバート・サター氏がシンポジウムで発言した内容を報じる記事です。
古森氏のブログで、件名一覧を「正三角形」で検索しただけなので、本文ではもっとはるかに多数の言及があると思いますが。どうでもいいけど、それぞれのブログエントリを複数の窓で開いて作業していたわけですが、件名が窓の名前になっているので、作業中に何度も混乱してしまいました。