黙然日記(廃墟)

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産経抄、批判を意識する。他。

 謹んで新春のお悦び お慶びを申し上げます。こういう挨拶は、この季節に似つかわしいですね。日付欄にも書いたように爽やかな元旦でしたが(それ以外の特別の意味なんかない日ですよ?)、産経は季節と関係なく快調のようです。

産経抄】2月14日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/357374/

 例の、スノボ選手の服装問題ですね。若者なんだから、パンツでもズロースでも腰だろうが膝だろうが好きなだけずり下げていればよろしい。あれで歩きにくくねえのか? と、おじさんはそれだけが心配です。まあそれはどうでもいいので、抄子がぐちぐち「いまどきの若者」についてこぼしたあと、「親の顔が見たい」と言いかけて逃げているところは見ものですね。ギャグのつもりなのでしょうが、新聞の論説委員というと、だいたい子供がその辺の世代なんだろうと推測できます。いやそれより、産経抄が「お前が言うな」と言われる可能性を考えているという事実に注目してください。考えていたんです、実は。考えているのに、いつもしょっちゅうありとあらゆるときに、言われるような発言をしちゃっているわけです。
 で、最後にいきなり日教組民主党が出てくるのは、これもギャグのつもりでしょうか。ファンクラブでは、最後に日教組民主党(あるいは中国、サヨクなど)にむりやりイチャモンをつけない「産経抄」は評価が低くなるのですが、最近は御本人たちもそれを意識しているように思えてきます。いやそれにしても、「小学校高学年までに、祖先を敬い、友と仲良くし、故郷を大切にする心をはぐくまないと」とかのあたり、最初に読んだときは完全にギャグだと思ってしまったのですが、(裏の意図はともかく)かたちとしては本気で唱えてるんですね。あるいは、ギャグとして書いたつもりが滑ってしまったのかもしれません。スノボ選手の話だけに。

陸自幹部処分 本質的な議論を封じるな - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/357375/

 「同盟は『信頼してくれ』という言葉だけで維持されるものではない」と発言して処分された陸自一佐を、必死になって弁護しています。このタイミングで“日米同盟”に関して「信頼してくれ」という言葉を引用するのが、首相発言への言及でなければなんなのでしょうか。“同盟相手”の米軍にこの言葉を伝えるときは、当然のように英語になります。"Trust me."以外に言いようがありません。「プリーズ」をつけるとなおよいです。こういうあからさまな言い逃れを社説でやってしまった以上、産経新聞はもう二度と、「秘書がやった」「自分は知らない」「ごまかすつもりはなかった」等の発言に関して、「言い逃れは許されない」といった非難はできなくなりましたね。これはきちんと覚えておきましょう。
 田母神“論文”問題なども引き合いに出して、処分は不当だと唱えているのですが、内閣総理大臣自衛隊の最高指揮官です。政治的発言やシビリアンコントロール以前に、上官批判は軍法会議ものだということは、いくら産経でも知っているはずなんですが。