黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経「正論」の驚愕すべき発言。他。

オバマ大統領の暗殺の脅しは? - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1453640/

 寒くても相変わらず元気な古森義久氏の、今日のエントリです。「黒人である」という理由から、オバマ大統領への暗殺予告が歴代大統領のそれと比較して4倍に増えている、と元ワシントン・ポスト記者が報じているが、それはデマだと議会で証言された、という話です。米国に人種差別は存在しない、ワシントンは真っ白だ、と言いたいのでしょうか。
 古森氏はこのエントリを、「先入観やデマ情報に踊らされてはならないという教訓でしょうか。」と結んでいます。

政府怠慢と過剰介入が危機拡 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/355864/

 10日付「正論」は、竹中平蔵氏です。肩書きは「慶応大学教授」で、「パソナグループ取締役会長」にはなっていません。
 鳩山政権が2010年度予算案で44兆円の赤字国債をくんだことを述べているので、そのあとに(産経「正論」では毎度おなじみのように)財政再建がどうのと来るのかと思ったら、44兆円じゃ足りない、9兆円もの緊縮財政だと言っているので、これはマジでびっくりしました。もっともよく考えると、竹中氏は単に、外的要因による大幅な歳入欠陥と、補正予算の存在を忘れているように思います。
 竹中氏に言わせると、民主党政権にはマクロ経済の視点がないそうです。彼はこの欄に登場するたびにこればかり言っていますが、指摘としては正当なのかもしれません。ミクロの(個別の)経済問題しか追求していないという意味では。そういう意味において、小泉・竹中政権は、マクロ経済の看板ばかり掲げて、たとえそれが成功だったとしても(少なくとも大成功はしていなかったと思いますが)、ミクロの問題に待った久米を向けなかったことは確かです。小泉・竹中政権が、マクロ経済に過剰介入していたかはともかく、ミクロの問題についてあまりに怠慢であったことは、いまさら指摘しなくてもさんざん言われていることなのですが、やはり指摘しておかなければなりません。

石川被告、民主党離党へ きょう小沢氏に伝達 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100210/stt1002100711001-n1.htm (Web魚拓)
2010.2.10 06:59

asahi.com朝日新聞社):民主・石川議員、離党の見通し - 政治
http://www.asahi.com/politics/update/0210/TKY201002090510.html
2010年2月10日3時2分

 外れたら面白いなと思ってメモしておいたのですが(魚拓を取ったのはわたしではありません、念のため)、いまのところ離党の方向のようで、つまらんですね。ただ、朝日記事は離党の意向と判断できる具体的な根拠を述べているのに対し(それが正確な根拠なのかは別です)、4時間後に後追いした産経記事では、なぜ離党すると判断できるのか、まったくわかりません。

鳩山首相、小沢氏と距離? 枝野氏起用は支持率低落の歯止め? - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/355837/

 ついでに、一般記事もう一つ。以前から公言しているように、個人的に枝野幸男氏を応援しているので、このたびの行政刷新担当大臣への就任はたいへん喜ばしく思っています。心からおめでとうと述べさせはていただくと共に、納まるべきところに納まっての今後の大活躍に、期待しています。
 で、これは産経に限らず各メディア、ブログジャーナリズムや掲示板書き込みに至るまで感じることなのですが、枝野幸男という政治家の器の大きさを、たかが小沢一郎氏との距離でしか測れない視点の低さには、いささかうんざりさせられます。枝野氏を閣内に入れれば小沢氏への批判が納まるのどうの、それなら前原誠司国交相の存在はどうなるでしょうか。