黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経「正論」、ごっこをする。他。

日本漁船銃撃 船体射撃は看過できない - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/352827/

 昨日の「主張」は北朝鮮の砲撃威嚇に関してで、またかと思ったらこれは国後島沖でのロシアとのトラブルに関する、2日付「主張」です。政府や野党の無関心を責めているのですが、対中国や対北朝鮮に比べると、産経も対ロシア問題を普段は忘れていませんか?

小沢氏再聴取 議員辞職が責任の取り方 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/352828/

 2日付「主張」。よく飽きねぇなというのが第一印象でした。「そうした発言は、小沢氏が起訴された場合、その多くが虚偽であることが示されよう」とか、仮定に仮定を重ね判決が確定するまでは推定無罪という大原則を……なんかもう、こういうの書いてて飽きるんですが。もし起訴された場合(それにしても在宅起訴でしょう)、幹事長にとどまることはいろいろと難しいでしょうが、本人が否認しているのに議員辞職に至った例はあったでしょうか。あるかもしれませんが、次の選挙まで議員の座にとどまった例の方が多く思い浮かびます。「それでも辞任するべきだ」というのならひとつの見識ですが、この「主張」はそうした前例には触れていません。触れたくないんでしょうね。

「保守の精神」が問われる自民党 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/352807/

 2日付「正論」は、遠藤浩一拓殖大学大学院教授です。この肩書きを見るとろくでもないことしか想起できないのですが、ここでの説明を見るかぎり、いちおう授業らしいこと、それも興味深いものはやっているようです。模擬選挙って小学校の社会科の時間にもやったような記憶がありますけど*1
 その模擬選挙の中で遠藤教授は、候補者本人と公約が食い違わないように気をつけさせるとして、現在の自民党への批判(もちろん、“真正保守”成分が足りない、という点で)につながるわけですが、自民党に期待していると言うよりは、“保守”を前面に打ち出した政党を望んでいるように見えます。先日の稲田氏もそうでしたが、何でこう言う人たちが自民党の看板にこだわるんでしょうねえ。さっさと新党を作ればいいのに。

「とんでもないことだ」外国人参政権反対集会 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/353147/

 新聞の見出しは助詞を省略して主述関係がわかりづらくなっていて、常識や事前知識で補わなければならないことが多いのですが、一般常識でこの見出しを補うと「頑張れ日本!全国行動委員会』決起集会はとんでもないことだ」てな内容かと思ってしまいます。記事には田母神俊雄代表と、他の発言者として平沼赳夫氏の名前も出てきますが、産経的に見出しになるのは安倍晋三氏の発言なんですねえ。

*1:中学ぐらいまでの生徒会選挙やクラス委員選挙は、実質的な意味があまりなくて、「選挙の練習」だったような気がします。それはそれで、よい勉強だと思いますが。