古森義久氏、日本を惑わす。
日本を惑わすのは誰か - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1396065/
1月2日は毎年新聞休刊日なので、こういうときは古森義久氏のブログが頼りです。新年最初のエントリは他人の著書、潮匡人『日本を惑わすリベラル教徒たち』(産経新聞出版)の宣伝でした。なんかもう、著者とタイトルと出版社と、どれか一つでもおなかいっぱいなのに、こう連日じゃ正月太り確実ですよ。紹介文は出版社サイトの紹介ページ*1からコピペされているのですが、最初に斜め読みしたときは引用であると気づかず、「書いてもいないものを書き下ろし称し、明らかな誤りや誤解を無反省に繰り返し、また恥知らずな悪徳を擁護し、私怨で不潔で卑猥な主張をしている」という部分に、古森さんはいったいなにを言ってるんだ? 自己批判? と首をかしげてしまいました(書き下ろし云々はともかくとして)。マイク・ホンダ議員を中国の手先と決めつける誤りを繰り返し、恥知らずなイラク戦争を擁護し、私怨から広島市長の発言を捏造した主張をしている人が、批判の俎上に乗せられるのは当然です。
このエントリの中の、古森氏自身による短い紹介文でも、潮氏は匿名ブロガーと違って実名で活動してるから偉い、みたいなことを言っています。普通に評論家として活動している人の著書に関する評価とはとても思えず*2、かこつけてネット上の匿名言論を批判しているわけですが、こういうのは「私怨で不潔で卑猥な主張」とはいわないのでしょうか。
*1: http://www.sankei-books.co.jp/books/title/9784819110747.html
*2:「リベラル教徒」に対して実名で攻撃していることを受けての文章ですが、彼らだって基本的に実名で活動して批判を受けとめているわけです。井上ひさし氏はいちおうペンネームですが、本名の廈(ひさし)が難読のためにひらいたのと、結婚時には妻の姓を戸籍名にしていたというだけで、基本的には本名です。