古森義久氏、記事を作る。
コメント欄でBehemothさんにご教示いただいたスクープです。が、Behemothさんの文章がまとまっていらっしゃるのと、ソースになる動画が英語音声でわたしには聞き取れないので、手抜きしてそのまま転載させていただきます。〔引用時に一部略・整形を加えました〕
産経新聞の古森記者が、いかにして脳内妄想で記事をでっち上げているか、証拠を見つけましたので、ご報告しときます。
彼は以下の記事『アジア全体が鳩山政権に疑問 マケイン氏』
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/336468/『マケイン議員も鳩山政権を疑問視』(ブログ)
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1371824/において「(マケイン氏が)ワシントンの大手研究機関「ヘリテージ財団」でアフガニスタンに関する主要演説をし、演説後の質疑応答で日米同盟と沖縄米軍基地問題について論評した。」と書いていますが、実はこれ、その場にいた古森氏本人が、わざわざマケイン氏に質問した、それに対する答えなんです。
何でそれが分かるかというと、この講演会の模様は「ヘリテージ財団」のHP上で動画が全編公開されているからなんですねー。
The War in Afghanistan (Heritage Foundation)
http://www.heritage.org/Press/Events/ev121509a.cfm
(古森氏の質問は39分08秒あたりから)一番の笑いどころは、彼の質問が「日本の新政権は、来年1月でインド洋における給油活動をやめると言ってますが、どう思いますか?」というもので、まさしく「ご注進、ご注進」といった感じ丸出しなことです。
しかし、マケイン氏はプロの政治家なので、古森氏の質問には全く答えず、「日本の貢献に感謝している」とだけ言い、「日米同盟は重要なので、沖縄の基地問題が早期に解決することを望む」とコメントしています。
このやりとりが、どうすれば、古森氏記事のようになるのか……。例えばマケイン氏のコメントも
「(日本の)新政権のもとで日米関係がどうなるのか、アジア全体から疑問が向けられている」
↓
『アジア全体が鳩山政権に疑問 マケイン氏』イザ見出し
『アジア全体に新政権への疑問 マケイン米上院議員』MSN産経見出し
↓
『マケイン議員も鳩山政権を疑問視』ブログ見出しと変換されていますね。
それにしても、「日本政府がインド洋での給油をやめようものなら日米同盟は大変なことになるぞ」と言っていた人たちは、今どこにいったんでしょうねぇ。
私がここに初めてコメントした頃のことを思い出して、なんだか懐かしくなりました。
■さらに。
やはりコメント欄で2ndさんからいただいた情報、「週刊文春」今週号より。
同盟の危機だって? 米大使館が新聞の普天間報道に呆れ顔(週刊文春) - Yahoo!ニュース
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20091217-00000001-sbunshun-soci
「『米大使一変、激怒』と産経は刺激的に書きましたが、そうした事実はまったくありません。われわれは外交官ですから」(米大使館関係者)
■おまけ。
このままなら日米同盟は危機 米ヘリテージ財団が報告書で批判 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/336896/
【ワシントン=古森義久】〔全略〕
おまけの17日付産経記事。見出しだけでわかってしまいましたが、もちろん古森氏によるものです。ヘリテージ財団とマケイン氏の日米関係・沖縄基地問題への認識が一致するとは限らないことに注意してください。
ところで、「ヘリテージ財団 の検索結果のうち komoriy.iza.ne.jp からの日本語のページ 33 件中 1 - 33 件目 (0.31 秒) 」。現在767のエントリがある古森氏のブログ(その中には新著の宣伝とか柔道クラブの宣伝とかWikipedia・はてな・iza!などの利用者への罵倒とかも含まれています)で、その5%近くが同財団に言及しているというのは、ちょっと多いような気がしますが、どうでしょうか。
■さらにおまけ。
Wikipedia:ヘリテージ財団
1988年秋には韓国の国会で韓国の情報機関がヘリテージに220万$を提供していたとする秘密文書が公開されたが、財団側は否定した。1989年に『USニューズ&ワールド・レポート』誌はその中に統一協会の文鮮明のものも含まれていたと報じた。