産経記者が、講演する。他。

産経新聞記者が九州講演会 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/household/325913/

　はい宣伝記事です。講演する第一線記者とは誰かと思ったら、11月30日(月)13:30から野口裕之・政治部編集委員（安全保障問題）、12月2日(水)14:00からは石橋文登・政治部次長だそうです。野口記者と石橋記者をご存じない方は、この日記内を検索してみてください。
　この二人の名前を見た瞬間、うわ、行ってみてえ（怖いもの見たさで）、と思ったのですが*1、よく読むと「参加費はそれぞれ１０００円」。平日の昼間に、だれがこんなもんに金払って行くんでしょうか……。

【産経抄】１１月１６日 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/324849/

次世代スパコン　戦略なき開発凍結に異議 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/325185/

　ちょっと遅れてますが、16日付「産経抄」と17日付「主張」がいずれも、京速計算機凍結の件を取り上げています。他にも、17日のGXロケット開発凍結をからめて、18日になって引用しきれないぐらい、日本の科学技術が危機だ、政府はどういうつもりなんだ、と憤っております。わたしも技術おたくの傾向はあるので、コンピュータは速い方がいいし、リソースはあればあるだけ使うものだし、GXではやぶさ2号を打ち上げる（または、「はやぶさ回収プロジェクト」の）夢なども見るわけですが。しかし、（GXは「やめろ」的なことを言われていますが）京速は凍結するというだけです。完成が1年遅れれば、世界一にはなれないかもしれませんが、それだけのことです。コンピュータの開発・導入に必要なのは、問題解決にどれだけの能力が要るのか、という考え方です。Core i7マシンならなにをやっても快適だとわかっていても、「目的」がWebブラウズとメールだけなら、1/5ぐらいのコストでNetbookを導入しても方がいい、と考えるのが普通です（もちろんその中間に、様々な選択肢があります）。
　むろん、産経が唱える「世界一でなければならない」という価値観は、まったく無意味です。手段と目的を取り違えたプロジェクトになってしまっているのなら、それだけで廃止（凍結ではなく）するのが妥当なぐらいです。このへん、事業仕分けでプレゼンした文科省の担当者が無能なんですが。
　あまり関係ありませんが、17日のニュース。民間に任せられるものは任せる、というのも、事業仕分けの一つの方針です。民間活力の活用というのは、産経のお題目だったはずですが。

インテル、スーパーコンピュータ向けプロセッサの開発を発表--NECとの提携も:ニュース - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20403712,00.htm?tag=as.rss

*1:いや、福岡じゃどっちみち行けませんけどね。こんな理由で。