黙然日記(廃墟)

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産経「主張」、嫌がらせを奨める。

拉致問題 黄氏来日で日米韓連携を - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/317794/

 28日付「主張」なんですが、どうしたものやら。拉致問題解決には日韓米の連携が重要であることに異論はありませんが、方法論を間違えていたら意味がありません。黄長菀氏が来日したところで、どういう意味があるのでしょうか*1。本人が「拉致問題は)よく知らない」と述べているのに。
産経は(中井洽担当相も、というところがたいへん情けないですが)、北朝鮮が嫌がることをするのが拉致問題対策だと思いこんでいるのではないでしょうか。黄氏はまた、「独島(日本名・竹島)問題で日韓関係を悪化させている場合ではない」とも述べていますが、竹島どころか対馬まで持ち出して日韓関係の悪化を煽る産経は、黄氏の指摘に限らずこの「主張」の中身を前提にしてさえ、拉致問題や対北朝鮮問題全般を妨害していることになりませんかね。ただの海難事故で(どちらが悪かったかはともかく)「日韓戦争だ!」と吹き上がっている愛国保守略して(ry などももちろん同じですが。

*1:拉致問題と直接は関係なく、北朝鮮情勢全般を聞くために黄氏を招聘するということなら、まったくの無意味ではないと思います。高齢の黄氏に無理をしてもらうほどの意味があるか、というのはまた別の話で、いずれにしろ日本政府の代表者が(たとえば首相が訪韓時に)黄氏のもとを訪れて話を伺えば済むのですが。