黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経、書かない。他。

ツイッターを利用する衆院議員、逢坂誠二氏 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/300485/
「当選確実なう」

 うん。いや、逢坂議員の他に、記事にするべきことはありませんか?(笑)*1

【主張】連立合意 日米同盟維持に疑問残す - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/300213/

 なんかもううんざりするわけですが、あいかわらず日米同盟にしか興味がないようなのですが、なにも安保条約を破棄するとか言ってるわけではあるまいし、日米関係の大枠は連立与党合意後も変わりはありません。ただ、産経が望むような方向には進まないだろう、というだけのことです。

【主張】教育予算調査 ダメ教師が増えては困る - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/300212/

 公教育費の対GDP比が世界でも恥ずかしいレベルという調査結果が出てしまった日本国の現状なわけですが*2国威発揚を重視している(と思っていた)産経新聞は、「教育費を増やすな」と主張しています。「教育予算を増やす=人件費を増やす=教員を増員する」必要などまったくない、というその理由が、どうやら教員増を求めているのは日教組だからというただ一点らしいので、なんともすごい話です。文科省だって今年の概算要求(どうなるかわかりませんが)で増員を求めているのですが。
 現在の、教員一人あたりの児童数は、都市部(人口の多い都道府県)で多い(先生が忙しい)、という傾向がはっきりしています*3。で、この数字は、例の全国学力調査の結果ともあるていど相関関係がありそうです。少なくとも中山成彬氏やあまりにもアレな産経記者が唱えるような、日教組組織票のなんかよりは*4。調査結果上位に都市部の都府県が入っていないのは事実です。つまり「一人の教師が面倒を見る児童の数が少ないほど、言い換えると、児童数に対して教師の数が多いほど、学力が上がる」という仮定をしても、それほど外れてはいないのではないでしょうか。もちろんこんなことは、教育関連の研究ではとっくの昔に言われていることなのでしょうけれど。

[komorin][hanasan][politics]古森氏と花岡氏、推薦する。

 続報的に。

自民党総裁候補になぜ稲田朋美議員の名が浮上したのか - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1215925/

 古森義久氏が、稲田総裁プッシュに一口乗ったようです。まあ、これを大っぴらに言い出した島田洋一氏とはかなり仲がいいようなので、これはわからなくもありません。
 もっとすごいのは花岡信昭氏です。

自民党が反転攻勢に出るための条件 | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090909/180109/?P=3
保守系議員の中でひそかにささやかれているケースが二つある。ひとつは安倍晋三氏の再登板だ。〔中略〕もうひとつはかなりのサプライズといえるのだが、平沼赳夫氏の復党、総裁選出馬である。

 その「保守系議員」という人たちがいったい誰でなにを花岡氏に話したのか、ちと問いつめてみたいところですが。安倍氏再登板なんて、麻生太郎氏続投の次ぐらいに、常識からはあり得ないでしょう。安倍氏が、「2回連続参院選で惨敗した自民党総裁」という肩書きを求めているのでないかぎり*5
 ちょっと話がそれますが、今回まともな人たち(笑)が尻込みしているのは、前回下野したときの河野洋平氏の扱いをみんな覚えているからでではないでしょうか。敗戦処理のようなかたちで総裁に就任してから、状況に助けられたとはいえあっという間に政権復帰し(結局ここから15年間も自民党政権が続いたわけです)、当時まだ第一党だった自民党総裁でありながら総理大臣の座を譲って連立を成立させる度量を見せた、自民党にとっては救世主のような存在だったと思うのですが、その後の“保守”派から罵倒に近い攻撃をされる姿など、自民非支持者から見てもやりきれないものがありました*6
 いま総裁を引き受けても、そう簡単に政権に戻れるとは普通なら思わないでしょう。まず総選挙を2〜3回経てから、1回で戻れるとしても4年後の話になりそうで、「政権を執れなかった初めての自民党総裁」の汚名を被る可能性が非常に高いわけです(「首相になれなかった初めての自民党総裁」とは、党に対する重みが違います)。そこで、損を承知であえて火中の栗を拾う河野氏のような人物が現れるのか、状況の変化もなぁんにも考えずに権勢欲を満たそうとする輩になるのか、ますます自民党総裁選は面白くなってきそうです。

*1:逢坂議員が音響カプラ時代からのヘビーネットワーカーだったというのにちょっと驚いたり、この記事そのものは別に悪くないのですが。

*2:「[教育問題]【OECD】教育への公的支出下から2番目っていうか実質最下位【最下位爆走中】」 - 捨身成仁日記 炎と激情の豆知識ブログ! http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20090909/p1 など参照。

*3: http://www.pref.chiba.lg.jp/syozoku/b_toukei/shihyou2009/data_ken/060.pdf (PDFファイル)など参照。

*4: d:id:pr3:20081008:1223462704

*5:来夏の参院選で、自民党が党勢を回復する可能性はそれなりにあると思います。惨敗確実なのは、安倍氏を再び看板にした場合です。

*6:河野氏は今回の衆議院選挙で、議長という大任とともに長年の議員生活を終えられたわけで、改めて「お疲れさまでした」と申し上げます。