黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

規制関係者のいくつかの事実関係について。

DIE PIGS DIE - 「反ヲタク国会議員リスト」メモ
http://d.hatena.ne.jp/killtheassholes/20090902#p1

 とても参考にさせていただいた、そして今後も参考になるであろう反ヲタク国会議員リストさんの昨日のエントリに、遅ればせながら、何カ所か指摘をさせていただきます。
 まず、稲田朋美氏は教育再生会議に(直接は)関わっていません。当選直後は山谷えり子氏の子分格だったので無関係でもないですが、ここしばらく、「自民党的な教育問題」つまり日教組批判とかその辺に関して、彼女は目立った行動をしていないと思います。最近は稲田氏と山谷氏が一緒に行動しているところをほとんど見ません(さすがに先日の選挙では、稲田氏のところに山谷氏が応援演説に入っていましたが)。どちらかというと、教育再生会議有識者メンバーから2007年参院選で当選した義家弘介氏が、特に教育問題に関連して、山谷氏と行動をともにしています。たとえば同じく反日教組である中山成彬氏の自民党公認獲得運動や、その後の無所属での選挙運動などに、田母神俊雄氏も交えてお笑い道中を展開していました。
 もう一つ、吉田信行・国家公安委員は現職の産経新聞論説委員長ではありません。

国家公安委員会委員長・委員のプロフィール(国家公安委員会
http://www.npsc.go.jp/profile/index.html

 任期は2005年5月から2010年5月まで。ここでは「産経新聞社専務取締役 論説・正論担当 論説委員」となっていますが、これは過去の経歴を示しているのでしょう。現在は少なくとも役員ではなく*1論説委員長でもありません。

さるさる日記 - クライン孝子の日記
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=119209&log=20050825
〔2005年8月17日の〕夕方は外国人特派員協会にて産経新聞初の女性論説委員長千野境子氏
20年来の友人産経新聞文化部の稲垣真澄氏と会食、
18日は産経新聞社住田良純社長、前産経新聞論説委員長で
最近国家公安委員に就任された吉田信行氏と
外国人特派員協会で昼食をご馳走になりながら、
選挙に関してジョークを交えつつ意見交換しました。

 この記述を見ると、2005年8月には吉田氏に代わって千野氏が論説委員長に就任していたようなので、国家公安委員就任に合わせて産経新聞社を退職したといったところなのでしょう。その千野氏が論説委員長退任後、2009年に人事院人事官に天上りしようとして失敗したのは記憶に新しいところです。
 どうでもいいけど、クライン氏のこの日の記述を見ると登場人物の華麗さにくらくらします。「選挙」というのは前回2005年9月11日の郵政選挙のことですが、いきなり稲田朋美氏の選挙運動に協力するため山谷えり子参院議員とともにチャンネル桜水島総社長を訪れたという場面から始まっていて、腰を抜かしました。「戦後60年8月15日の靖国境内でスカウトされた」という稲田伝説もしっかり触れられています。しかしこのへんはgdgdに絡み合っていて、調べれば調べるほど、同じ人物が何度も出てきますなあ。


 エントリの本題である、国家公安委員会警察庁生活安全局が日本ユニセフ協会ECPAT東京と手を組んで児童ポルノ規制を進めようとしているという指摘はたいへん重要です。
 国家公安委員長国務大臣で、基本的には与党国会議員が務めます。だからといっていきなり委員を全取っ替えとかはあり得ないのですが、警察官僚の発言力があまりに大きくなっているようなら、ここも官僚改革の一環として正常化してほしいものです。