黙然日記(廃墟)

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産経「主張」、引き継ぐ。他。

【主張】消費者庁発足 与野党は育てる責任あり - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/296832/
 民主党は「官僚主導の打破」を声高に主張するが、なにより大事なのは職員のやる気を引き出して組織をしっかりと動かすことだ。恣意(しい)的な政治の介入で、職員のやる気をそいでは元も子もない。

 選挙から3日が経ち、大上段に振りかぶった民主党批判や「下野なう」ではなく、こういう一見普通のテーマを扱った社説に味わいが出てくる時期になってきました。消費者庁設立は、結果としてグッドタイミングでした。設立目的が「国民の生活が第一」という民主党のスローガンとも合致しますし、新しい組織なので改革しても抵抗は少なく、民主連立政権が目指す行政府のあり方について、絶好のモデルケースになるでしょう(というか、なってもらわないと困ります)。
 その新政権が目指すポイントがどこにあるのか、産経はまるでわかっていないのか、あるいは例によってわからないフリをしているみたいです。あるいは、構造の変化で「職員のやる気がなくなる」という予測は、下野なうで社内の大幅な人事異動を内々示されたらしい産経社員のことでしょうか? 

【主張】政権移行 国政の停滞は許されない - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/296358/

 1日の「主張」は、政権移行がてーまです。わたしが以前から現在までいちばん気になっているのは、自公旧与党や新たに抵抗勢力になる官僚組織が、新与党に対してまともに引き継ぎの情報を出す気があるのかどうかなんですが、産経にはそういう懸念はまったくないようですね。核持ち込み日米密約の存在を、歴代外務大臣の一部には説明しなかったという話が出ている昨今、これは決して杞憂ではないと思うのですが。その代わりに産経が気にしているのは、社民党が連立に参加することで防衛・外交方針がどうのという、こうして説明すること自体うんざりするほど繰り返された“産経ネタ”です。「保守」の定義が「従来の姿勢を保ち守ること」ならば、産経は徹底して保守派の道を歩むつもりのようですね。