産経記者、下心を見せる。

【麻生政権考】　「急がば回れ、憲法改正」 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/292767/

　22日分をとりあえず。産経新聞政治部の榊原智記者です。文中で、7月31日の自民党“マニフェスト”発表の際に質問したと書かれていますが、あのとき質問を許していただけたのは与党担当記者だけだったので、このSANKEI EXPRESSの連載コラムで毎回面白いことを書いている榊原記者も、実は与党担当なのでしょう。
　国会議員定数削減が、少数政党の議席を削る結果となり、二大政党制にはなるかもしれませんが、国民の声を反映しなくなる可能性については、多くの指摘があります*1。具体的には社民・共産両党（および自民との連携を解消して本来の姿勢に戻った公明党）の議席を減らし、護憲の声が反映されなくなるわけです。榊原記者はそれを認めてしまった上で、大喜びしていますが、そんなに簡単に下心を見せちゃっていいもんでしょうかね。
　ところでこの人は、「野党間で「連立野党」などは存在しない」と言い切って、現与党の下野後は自公の協力関係が消滅すると決めつけていますが、本当に政治部記者なんでしょうか。「次期選挙での選挙協力」は（現在民主・社民・国新3党が行っているように）野党間でも普通に見られるものなのですが。

*1:たとえば　村野瀬玲奈の秘書課広報室 | 共同声明「国会議員の定数削減に抗議する」に賛同します http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1343.html など。