産経「主張」と産経抄の対立。
【主張】東京都議選 具体的な政策で競い合え - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/273940/
今回は衆院解散時期や麻生太郎首相の政権運営に重大な影響を与えるとみられている。都議選で与党が過半数を割れば、自民党内の「麻生降ろし」が加速され、政権交代を目指す民主党には弾みがつくことが予想される。それならばなおさら、財政や外交・安全保障など国政上の重要政策が都議選でも論じられるべきではないか。
【産経抄】7月5日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090705/stt0907050344001-n1.htm
▼だが、それはどうだろう。都議選は首都とはいえあくまで地方の選挙だ。東京には五輪招致や新銀行東京の再建など都民が考えなければならない問題が多い。石原都政への評価もある。それが政権交代など国政の陰でかすむようでは、何のための選挙かわからなくなる。
上は4日付の産経「主張」(社説)、下は5日付「産経抄」1面コラム)です。地方選挙で(国家)財政や外交・安保を争点にしろ、と言い出した4日の時点でかなり笑いものになっていたのですが、その翌日に1面コラムで正反対のことを書いていたんじゃ、これは爆笑ものという表現がぴったりですね。「主張」でポカをやったので「産経抄」がフォローした、という好意的な見方も不可能ではありませんが、普通に見ればただの間抜けですよね。フォローの可能性としてもう一つ、国政の争点を持ち込むと都議会選挙でも負けるから軌道修正した、ということも考えられますが、まあどっちにしても結果は同じでしょうしねえ。
石原慎太郎都知事の支持率はあいかわらず高いようなので、知事の信任選挙と見れば自公与党に勝ち目がある、少なくとも総選挙ほど負けが確実ではない、ということも言えるので、結果だけのリンクを持ち出せばまだしもマシだったでしょうに。
ここまで書いて気づいたのですが、今日の石原裕次郎二十三回忌の記事がMSN産経ニュースでやたら大きく取り上げられていて、不思議というかなんじゃこりゃと思いつつ、記事を全部引用するのも面倒なので取り上げるのは見送っていました。そうか、そういうことでしたか。命日は7月17日なので、周忌法要は日曜日としても12日に開くのが自然じゃないかと思うのですが。