産経「主張」、婚活を評価する。
【主張】出生率上昇 対策強化し確かな流れに - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/262467/
という感じで合計特殊出生率がわずかに上昇したわけですが、子育てしながら働く女性が注目されていることや「婚活」ブームとやらが影響しているらしいです。なんであんな、いかにもでっち上げられたブームをそんなに大事のように言いますかね。
一般に、働く女性が出産・育児を控えているのは、働きながら子育てすることが不可能な状況があります。ワーキングプアはもちろん、もうすこし豊かな層でも、働きながら子供を預ける場所がない、働くのをやめて子供の世話をしていたら食べていけない、という深刻な状況があります。小泉純一郎首相が就任時の所信表明演説で保育所待機児童ゼロを言い出してから、いったい何年経ったでしょう。その間の自公政権は、いったいなにをしていたでしょうか。そうした失政を糊塗するために、ひそかに電通あたりに依頼してキャンペーンを仕掛けたんじゃないか――。つい、そういう憶測してしまいます。NHKを含めた全メディアが唐突かつ一斉に「婚活」の流行を言いはじめ、それが政府与党の目的とぴったり合致しているというのも、なにやら不気味な印象を受けます。なお、選挙時などに自民党のテレビCMなどを担当しているのは電通です。
NHKは電通と関係ないようですが、広告代理店の仕事はCMの取り次ぎだけではなく、番組本体の製作やイベントの企画など、そしてもちろん、（公的なものを含めた）各種キャンペーンも広告代理店の仕事です。また、NHK関連企業で『カードキャプターさくら』でおなじみの*1総合ビジョンは、電通がNHKエンタープライズと並ぶ大株主になっています*2。まあもっと簡単な話として、NHKが与党政治家に頭が上がらないことは実証済みでしたね。
陰謀論は控えめにしようと思っているのですが、今日の「主張」を読んであまりにもなんだかなあと思ってしまったので、連想した事実をまとめて述べてみました。政府は抜本的な少子化対策を取るべきだ、という「主張」の結論には賛成します。
*1:という紹介もいかがなものか。
