産経「主張」、10年遅いんだよ、他。
【正論】榊原英資 株式市場に政府介入は有効か - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/236031/
27日付「正論」です。主張している内容はそんなにおかしくないと思います。ただ、「(1998年東アジア通貨危機当時の)当局の介入は腰がすわったものだったので、最終的には成功裏に投機を沈静化させることができたのだった」って自画自賛ですか(榊原氏は当時大蔵省財務官)。まあ、“ミスター円”の裏付けがあってこそのコラムなので、実績を誇るのはわかりますが。しかし大蔵官僚の感覚って、「介入資金がどこから出てくるのか」をまったく考えていないんだなあ……。
【主張】21年度予算成立 「デフレ」脱却をゴールに - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/236478/
一方で28日の産経「主張」は、経済でも現実を認識できていないことを露呈しています。昨年秋以来の金融危機で、日本経済がデフレスパイラルに陥ることを警告しているのですが、これって何年前の流行語でしたっけ。総合物価指数が10年前から下がり続けている、つまり根本的にはデフレ局面がずっと続いていることは、この「主張」も認識しているようです。しかし外需依存のこの数年間はデフレを自覚できていなかったというのが「主張」の指摘ですが、そんなボケはあんたらだけや。
昨年前半は原油高・穀物高で(ガソリン税引き下げ騒動がちょうど1年前。もう懐かしいですね)、不況のまま物価が高騰するスタグフレーションの危険性が叫ばれたところで秋の金融危機を迎え、なんとか「普通のデフレ」に戻ったという状況です。その一方、景気後退の一面である雇用の縮小は一貫して続いており、正社員は減り続け非正規雇用への依存で人件費総額を削減する経営がもてはやされ、政府もそれを容認または推奨していました。「派遣切り」はその結果の一つに過ぎなくて、根本には雇用縮小によるデフレを容認し続けた(としか思えない)経済政策がありました。少なくともわたしはそう認識しているのですが、違うでしょうか。
最後になって、「1人100万円の還付金」とか「大型減税」とか突飛なことを言い出していますが*1、言うのが遅すぎます。
[anime]春の新番チェック。
ぜんぜん関係ない話です。アニメおたくとして、4月が近いのでアニメの新番組をチェックしなきゃならんのですが、NHK教育のバラエティ番組『すイエんサー』内の『マリー&ガリー』*2が気になるんだけど今日の予告特番で見たらバラエティ部分がつまらなそうだなあ、とか、同じく今日の予告特番で『毎日かあさん』*3がやはりアニメ&バラエティの構成だと知り、しかも『すイエんサー』以上につまらなそうだったり(テレ東は『アニメロビー』の失敗から懲りていないのか)、いろいろ悩んでおります。いちばんの悩みは『獣の奏者エリン』*4の再放送が23時台で、『真マジンガー』*5と微妙に重なってしまうことなのですが。前半を観ていなかったのでなんとかしたかったのに。
『エリン』がどういう内容かといえばこちらやこちらを見ていただければわかると思いますが、いわゆる名作もの・教育ものっぽい雰囲気で、なんでこれを23時台にやるのかな。『11PM』や『ウィークエンダー』をやっていた時間帯ですよ。
*1:「100万円の還付金」は、ここは極論を書かねばならないところなので、あえて言えばまともな例示だと思います。「大型減税」はたぶん「消費税を含めた大型減税」のつもりでしょうが、さすがにそれは明確に書けなかったののかな。100万円よりはまともな案だと思うのですが。
*2:公式 http://www.toei-anim.co.jp/tv/marie_gali/ 第0話(ニコニコ動画) http://www.nicovideo.jp/watch/sm5193904
*3:毎日jp http://mainichi.jp/life/riezo/ アニメの公式サイトってまだないのか?