黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経、目をそらす。

 なんかまたずるずる遅れています。とりあえず26日分を。

【主張】秋田2児殺害判決 死刑回避には疑問が残る - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/235680/

 「疑問がある」と言いながら不満を述べているだけで、なぜ死刑でなければならないのか、「ボクがそう思うから」以上の根拠を出せていません。裁判員制度に向けて量刑を見直すべきだ、というのは、いったいどういうことでしょうか。被害者参加制度導入で、被害者感情の考慮幅が大きくなって量刑基準が変わるならまだ理解できますが、裁判員制度に向けて基準がぶれてはならないわけです。そのこと自体は指摘しているのに、最近の重罰傾向を引き合いに出してそちらに合わせるべきだ、ではなく、他の重罰判決が批判されるべきではないでしょうか。

【from Editor】「自虐メディア」にグッバイ - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/235667

 コメント欄でpipisanさんからご教示いただきました。新聞は悲惨な事件の報道ばかり、たまには心安まる記事も読みたい、ということは大昔から(たぶん明治時代、新聞が普及しはじめたころから)言われていて、そうした記事への感想文イベントもけっこうなのですが、近藤豊和社会部長はこれを「産経新聞は、自虐史観との決別を唯一掲げる新聞」であることに結びつけています。それならこの際、産経社会面は悲惨な事件の報道と決別してみせたらどうでしょう。「悲しいけれど現実に起きたこと」から目を背けることなく、せめて「良いことも悪いこともあった」にとどめ、紙幅の制約があるならまず「悪いこと」「悲しいこと」を伝えなければならないのが事件報道であることを、社会部長ともあろう人が理解していないとは思えません。そして事件報道と歴史認識を関連づけるなら(安易に同一視することにも疑問はありますが)、同じ姿勢が求められるはずです。

発射基地攻撃、なぜ議論にならない? - はなさんのポリログ:イザ!
http://hanasan.iza.ne.jp/blog/entry/967640

 25日の「正論」に佐々淳行氏が書いた出鱈目に、さっそく被害者が出ています。同情する気はありませんが。
 というわけで花岡信昭氏は自らのブログで、弾道ミサイル人工衛星のロケットは打ち上げ時点から区別ができるとか東向きに打ち上げなくてもいいはずだとか、わけのわからない話をしています。他にも「日本を標的にしている場合」と「日本に落下してきた場合」の区別をわざと混乱させているあたり、やはり佐々「正論」の影響を強く受けているのでしょうね。iza!の該当記事に関連づけしているので、「正論」を読んでいること自体は間違いないでしょう。見出しになっている、日本を狙っているなら個別的自衛権で発射基地を攻撃せよ、という提案は目新しいですが、議論にならないというかお話にならないレベルです。打ち上げる前に日本が標的か区別できるなら、こんな議論にはなってないっつーの。
 「正論」と違ってブログですから、コメント欄で指摘する人が当然現れたのですが、それに対する花岡氏の返答が「ご立派なご指導、ありがとうございます。 」。土井たか子名誉毀損裁判で敗訴したときも、同じようなリアクションでしたねえ。