日米首脳会談・各紙社説（おまけつき）。

　『ライオン』の「♪なにしにこ〜こ〜に〜　いる〜」というフレーズをつい思い出してしまった*1、2日潰して1時間だけの会談ですか、各紙の社説を見てみましょう。とりあえず部数順。

日米首脳会談　同盟強化に必要な能動的外交（2月26日付・読売社説） - YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090226-OYT1T00010.htm

　読売新聞は会談の内容を列挙して全体的に万歳の姿勢ですが、「米国が日本を重視している」なんてことだけは一言も書いていません。

日米首脳会談―弱い首相の外交の軽さ - asahi.com
http://www.asahi.com/paper/editorial20090226.html

　朝日新聞社説は、見出しがすべてですね。「今回の会談は日本側の強い要望で実現した」という記述もあり、やはり麻生氏側が押しかける形だったようです。しかし、日本重視に言及したり日米同盟を評価したり、最近の朝日はなあ。

社説：日米首脳会談　外交は国民の支持あってこそ - 毎日jp
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090226k0000m070155000c.html

　毎日新聞は、会談を全体的には評価しているようにも見えますが、やはり見出し通りの結論ですね。

社説１　「日本の首相」とオバマ氏の会談だった(2/26) - NIKKEI NET
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090225AS1K2500425022009.html

　日本経済新聞は、米側の発表が「麻生首相と会談した」ではなく「日本の首相と〜」になっているのが象徴的だという指摘です。

日米首脳会談　得点期待の手法は古い - TOKYO Web
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2009022602000060.html

　東京新聞がやはりいちばん辛口ですかね。ばっさり。

【主張】日米首脳会談　同盟重視に行動で応えよ - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/225912/

　さていつもどおりのオチに行きますが、産経新聞はべた褒めです。米国が民主党政権になっても、やっぱりポチは続ける気なのか。麻生政権がポチを続けるなら、それにどこまでも追従します、ということなのか。
　実を言うと、産経「主張」を最初に読んで、あまりの強烈さにこれはいいネタになるな、と思ったのですが、読売がほぼ同レベルということで、ちょっとインパクトに欠けるエントリになってしまいました。すみません。

こもりん言い張る。

　ついでに、古森義久氏の記事も見てみましょう。

麻生首相はワシントン訪問でなにを得たのか - ステージ風発：イザ！
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/930836/

　麻生首相への扱いは、会談等では村山富市首相（当時）訪米時の扱いと同じで、そのうえ村山氏と違って迎賓館にも泊まらせてもらえず都心から離れたホテルを取った、という指摘など、米側の扱いがさんざんだったことを述べながら、それでも最初の“招待客”だから日本重視なのだ、オバマ氏でさえ日本を無視できないのだ、と言い張っています。すごいな。

*1:これに対してはその前の「♪なにしに生まれたの」と合わせ、「サーセンｗｗ」とコメントするものらしいです。