黙然日記(廃墟)

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産経軍事記者、文民を挑発する、他。

野口裕之の安全保障読本】オバマ政権支える現役軍人 (1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090210/plc0902101429011-n1.htm

【軍事情勢】軍人の政治参画と政治家の軍事参画 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/222515

 上は産経新聞掲載として10日付で配信、下はSANKEI EXPRESS掲載として16日付で配信された、軍事担当の野口専門委員による記事です。ほとんど同じ内容なので、どっちかだけ読めば十分かと思います。いつものことですが、iza!の方がページ分割されていないので読みやすいですね。
 内容ですが、米国では体液退役・現役軍人が政府高官になっている、フランスやドイツもそうだ、日本政府は自衛官を使えていない、という指摘をして、使いこなす自身がないのか、文民統制する自信がないのか、と挑発する内容です。自信がないわけではなくて、たとえば制服組ナンバーツーである航空幕僚長が政治を任せるどころかお笑いタレントという実態を反映しているだけでしょう。制服組から政界入りした2人のうちの1人であるヒゲのなんとかさんも、先日指摘したように、政治家としての能力には疑問符が付く現状ですから。
 政治と軍の関わりが国によって違うのは当然ですし、軍部出身者が政治に参加した場合、軍国主義や軍部独裁、文民統制が崩壊するほどではなくても、戦争を積極的に容認する路線が政府に生まれる傾向が強まると思われます。国際紛争解決の手段として戦争を認めている“普通の国”ならいいのですが(よくないけど)、戦争が政治の選択肢に入らない法制度を持つ国家では、当然事情が異なるわけです。

【正論】日本財団会長・笹川陽平 総理、そのお金をください - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/222467/

 強調は引用者。このタイトルを考えた人は、たぶん笹川氏自身なのでしょうが、キャッチコピーのセンスがあると思います。つい読んでしまったわけですが、定額給付金を受け取らず返上するぐらいなら民間の慈善団体に寄付してくれ、日本財団は頑張ってますよ? という内容でした。少し考えてみればそういう意味だろうことは推測できるのですが、うんやっぱうまいな。
 定額給付金が不要なら慈善団体に寄付した方がいい、という提案も悪くないところだと思います。寄付先は日本財団に借りませんし、世界の子供のためを思うなら日本ユニセフ協会ではなくユニセフ親善大使黒柳徹子氏に、とか、いろいろ補足したいことはありますが。