黙然日記(廃墟)

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産経特派員、罵倒語を研究する、他。

【土・日曜日に書く】進歩派がそこへやってきた - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/other/222016

 いつも元気な湯浅博・東京特派員によるコラムです。70年安保当時の「進歩的文化人」を糾弾する内容でした。39年前の話ですよ?。もっとも、なにかにつけて「ファシズムの再来」と唱える人々が進歩的文化人の悪影響を受けているんだ、という主張は、わからないでもありません。わからないでもありませんが、しかし短絡に過ぎるでしょう。
 当時のサヨクは、反動・ファシズムへの批判者であり、同時にほとんどが共産主義シンパの左翼に含まれていました。39年後のサヨクは、反動・ファシズムへの批判者であり、同時に多くが共産主義への批判者であると思います。ここで少し言葉を定義しておくと、【共産主義】=レーニン以後、少なくともスターリン以後のソ連的な全体主義、【左翼】=広い意味での共産主義者、【サヨク】=ファシズムあるいは全体主義への批判者、というつもりです。つまり、左翼の考え方というものがわたしには理解できないのですが、サヨクの立場は一貫していると思います。産経新聞は一貫して反共産主義を掲げていますが、現時点でそのお題目はほとんど無意味になり、一方で産経は反全体主義を掲げているとは思えません。湯浅特派員も、この産経の信条には忠実であるようです。
 ところで、ネトウヨの(少なくとも)一部には、何かにつけて相手をファシストとレッテルを貼り罵倒する傾向が見られます。「フェミナチ」とかが典型的ですが、一つの文章の中で同じサヨクを「売国」「ファシスト」と罵る例も散見され*1、彼らが「ファシスト」「ファシズム」という概念をどう捉えているのか、非常に興味深いと思います。湯浅特派員の説に従えば、39年前に濫用されたために本来の意味を切り離された罵倒のレッテルとして「ファシズム」という言葉が一人歩きしてしまった、ということになるのかもしれませんが。

200万PV&40万hit御礼。

 ちょっとうっかりしていましたが、13日未明にPageViewが200万に到達しました。100万到達が2008年2月20日だったので、ほぼ1年で倍増ということになります。そして100万PVの時点で取り付けたカウンタが今日05時過ぎに40万ヒットに到達しました。どちらも、閲覧してくださる皆様のおかげであることはいうまでもなく、心から感謝いたします。
 もっとも、某所ではヲチ対象としてテンプレにも入っていることを昨日知ったんですが(笑)*2、そういう意味も含めて、閲覧いただいていることに感謝いたします。

*1: "売国ファシスト"の検索結果 22 件中 1 - 22 件目 (0.64 秒)

*2:via d:id:Prodigal_Son:20090213:1234487258