黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経、炎上を警戒する、他。

 6日の分を、一気に行きます。

【軍事情勢】麻薬密輸 空からハイテク監視 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/worldnews/219615

 内容は皆様のお役に立つ自衛隊という雰囲気で、航空自衛隊も採用している空中警戒管制機が、米国ではコカイン密輸取締りにも活用されているという話です。そのへんは完全にどーでもいいのですが、筆者がいつもの野口裕之記者ではなく、飯村文紀記者なので、ちょっと気になりました。飯村記者はSANKEI EXPRESS所属で、社会部っぽい記事が多いのですが海外スポーツの記事も書いていたり、よくわからない人です。なにかの理由で野口記者が書けず、便利屋的な記者が穴埋めしたという感じなのでしょうか。
 わからないといえば、この連載「軍事情勢」は、いままでiza!では日曜日に配信されることが多かったのに(たまに遅れて月曜日配信になっていました)、今週は金曜日の配信です。もしかしたら、本来は金曜日の掲載で、いままでずっとネット配信が2日遅れだったのでしょうか。以前、「軍事情勢」の内容を金曜日の「産経抄」が取り上げていたことを思い出したのですが*1、いやそれにしてもおかしいな。実際の紙面はどうなっているんでしょう。実はSANKEI EXPRESSの紙面を見たことがないのです(こんな少部数の新聞は地元の図書館にも入らないし)。

【集う】「安全保障シンポジウム 米新政権とアジアのゆくえ」 (1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090205/plc0902051952013-n1.htm

 この「集う」と題されたシリーズ記事は、昨年8月末にトランスデジタルが破綻する約1ヶ月前に、日本文化チャンネル桜が協力した自衛隊番組を製作すると大々的に発表したことや、そのパーティー田母神俊雄氏(他錚々たる面子)が参加していたことなどを「結果的に」スクープしたことで知られますが、今日もまた愉快なイベントについて報じてくれています。シンポジウムの主催者は、森本敏氏を所長に荒木和博氏ら多くのそのスジの方々を教授・准教授として擁する拓殖大海外事情研究所です。ここまで読んだ時点で、このブログで取り上げようと決めていました(笑)。シンポジウムでは、講師の田村重信氏(自民党政務調査会首席専門員・慶応大大学院講師)による「日米防衛協力の阻害要因は日本の憲法」といった愉快な発言があったようですが、少なくとも記事中での極めつけは、森本氏の「冷戦時代には日本の防衛力の不足分を米軍戦力が補っていたが、日本の防衛力を持つことを基本にし、その不足分を米軍に補完させる」という発言でしょう。どう違うのか全然わかりません。あ、森本氏の脳内ではまだ冷戦時代が続いている、と考えればいいのか。

「ブログ炎上」ネット上の悪弊に警鐘 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/219497

 ブログ主がぼんやりしていても皆さんが次々にコメント欄に情報を書き加えてくださるので、本当に有り難いことです。これはpipisanさんから情報を戴いた記事。
 元の事件については、以前からそのタレントに対する誹謗中傷がネット上にはびこっていたことはわたしでさえ知っていたので、コメント欄などを開放したブログの開設は不用意だなあ、と思うだけですが(アクセス元を記録しやすい形で誘い受したのかもしれませんが)、記事はここから、炎上や名誉毀損、犯行予告などをまとめて「ネット上の暴力」を糾弾しています。その例としてプロスポーツ選手の次に、「産経新聞客員編集委員花岡信昭さん」が登場しているところで、思わずズッコケてしまいました。いや、花岡氏が愉快な人物であることは別にしても、普通におかしいでしょう、自紙のスタッフをここで連れてくるのは。また、花岡氏の旧ブログが炎上したのは、モーニング娘。の名前に文句をつけたことより、「歌もへただし、ダンスもひどい、とてもではないがエンターテインメントの領域には達していない*2と言い放ったことが主要因だったはずですが(名前のことと全然関係ない、言う必要がないことですから)、その点についてはまったく触れられていません。「匿名をいいことにネットでは相手の人格を100%否定する攻撃が一方的にされる怖さがよく分かった」という花岡氏のコメントを、(「匿名」と「無名」を入れ替えて)本当に言いたかったのは、モー娘。メンバーや関係者、そしてファンの側だったのではないですか。
 この記事は引き続き、ネット上の暴力に関して韓国の例なども出し、日本の警察庁がいかにこれを規制するべきか考えている、という話を嬉々として続けています。警察権力が言論に介入してくることが、このマスメディアにとってはよほど楽しいことのようです。無署名記事ですが、産経新聞として、なにかよほど腹に据えかねることでもあったんでしょうかね。他紙では考えられない頻度で虚報や捏造が発覚するたびに袋叩きにされ、「呼吸するように捏造する体質」「ま・た・産・経・か」などと言われていることを恨んでいるとか、そんな理由でもあるのでしょうか。そーゆーのは逆恨みといいます。
 それにしても花岡氏は、たった1回の経験で、すっかりブログ炎上についての専門家みたいな顔をしていますね。転んでもただでは起きないという言葉を思い出しました。

南京事件研究書で賠償確定 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/219491/

 こちらはpoppo-xさんから教えていただいた記事です。
 南京大虐殺まぼろし派の筆頭である東中野修道センセイが、著書で「偽の証人」と決めつけた夏淑琴氏に訴えられていた裁判、そうです、一審判決の「被告東中野の原資料の解釈はおよそ妥当なものとは言い難く,学問研究の成果というに値しないと言って過言ではない」で有名なあの裁判で、最高裁は上告を棄却し、東中野氏側の敗訴が確定しました。涌井紀夫裁判長GJですね*3。誰が裁判官になっても同じだったかもしれませんが。
 ちょっと意外だっだのですが、この判決を報じているのは産経新聞と、中国専門のメディアだけでした。いくら結果がわかりきっていたとはいえ。逆に、なぜ産経が報じたかが謎です。

南京大虐殺のフィルム、証言は捏造か?原告が最終審で勝訴 2009/02/06(金) 11:54:35 [サーチナ]
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0206&f=national_0206_008.shtml
レコードチャイナ:<南京大虐殺>生存者の名誉毀損訴訟、日本人研究者が敗訴確...
http://www.recordchina.co.jp/group/g28318.html

*1: d:id:pr3:20081215:1229352777

*2:出典:http://www.melma.com/backnumber_142868_3218666/

*3:そろそろ国民審査の季節なので、最高裁判事のこれまでの判決を再確認する必要があるなあ、と思いつつ、まだなにもやっていません。とりあえずメモしておきましたが、辞めさせるべき人をチェックしないと意味ないんだよな。