産経、境界線を考える。
【主張】民主党大会 野党連立政権に懸念あり - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/213299/
民主党が示した政権構想に対して、当然のごとく産経は批判しています。いざ民主(中心の連立)政権が成立した暁には、権力批判というマスメディア本来の役割を産経新聞が果たしてくれるようで、とても楽しみですね。
参議院の議席配分を見れば民主・社民・国新連立は不可避ですが、最大のアキレス腱は改憲問題と安保政策になるでしょう。産経も確実にそこを突いてきています。しかし、護憲政党にキャスティングボートを与えたのは国民の意思ですから、それに従うだけでしょうね。国民がそれは違うと判断すれば、次の参院選で今とは異なった結果になるだけですし。
そして産経が提示する「自治労などの官公労からの支援を受けながら、抜本改革ができるのだろうか」という疑問は、経団連に支援されている自民党には雇用対策ができないということですね、わかります。
【コラム・断】NHKが考える「性のありよう」 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/dan/213338
振り返ってみると少なくともここ1年ほど、潮匡人氏はこのコラムを執筆するたびになんだか非常に面白いことを書いているわけで、見習わなければなりませんね。尊敬しようとは思いませんが。
とりあえず、潮氏の文章は事実関係の記述もまともにできていないので調べるのに手間取ってしまいましたが、批判の主な対象はNHK教育テレビの番組「ハートをつなごう」から生まれた特設サイト「虹色」です。
NHKオンライン | 虹色 - LGBT特設サイト
http://www.nhk.or.jp/heart-net/lgbt/
これは番組のLGBT *1特集から派生して設けられた特設サイトのようです。なお、1月26日にLGBTの第2回特集が放送されるそうです。*2
潮氏は、NHKスペシャル「女と男〜最新科学が読み解く性〜」が男性と女性の脳機能に差異があると伝えているのに、一方でこのジェンダーフリーっぷりはなんだ、けしからん! というようなことを言いたいらしいのですが、たぶんNスペの番組内容を(ひいては最新の科学的知見も)まったく理解できていないのでしょうね。男性器と女性脳(あるいはその逆)のギャップこそが、トランスジェンダーなのですが。
今日のフレーズは「不遜(ふそん)なリベラル思想教育」。ナウなヤングにバカウケでした。その先の、「なぜ(拙著新刊以外)誰も問題視しないのだろうか」というフレーズも気が利いてますね。潮氏の根本的な勘違いh、NHKや「不遜なリベラル」が生まれついての性別を破壊しようと企んでいる、と思いこんでいるあたりでしょう。生まれついての(虹色のようなグラデーション状の)性別を、それと認識しよう、というのが、番組の主旨や、普通の現代人の認識でしょう。