産経「主張」、過去を誇る。

【主張】西松建設裏金　使途の徹底解明が重要だ - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/212948/

　かつでのゼネコン汚職事件を彷彿とさせる事件だ、ということで、事件の糸口となった1993年の西松建設ー仙台市長贈収賄事件を蒸し返して詳しく説明しています。実はこの事件は、数少ない産経が誇るスクープで、同年の新聞協会賞も受賞しています。

新聞協会賞受賞作 - 日本新聞協会
http://www.pressnet.or.jp/info/hyosho/kyokaisyozyusyo.htm
1993年度新聞協会賞　＜編集部門＞
「仙台市長に1億円　ゼネコン巨額汚職」のスクープ
産経新聞東京本社（代表）編集局社会部司法担当検察取材グループ 社会部 宮本雅史

　このスクープをものにした宮本記者（現・編集委員）が、現在は「対馬が危ない！」を担当しているわけですが……。
　ちなみに、同時に受賞したのは朝日新聞東京本社社会部東京佐川急便事件取材班でした。産経新聞は、1999年「北朝鮮がテポドン発射準備」の野口裕之記者（現・政治部専門委員）、1997年「北朝鮮日本人拉致事件疑惑」の阿部雅美記者（現・産業経済新聞社常務取締役・産経デジタル社長）、1994年「政治報道をめぐるテレビ朝日報道局長発言」の稲田幸男記者（取締役就任後2004年死去）、1990年「ソ連共産党独裁放棄」の斎藤勉記者（現・常務取締役（編集・論説・正論・写真報道担当）・東京編集局長）と、1990年代にはけっこう大スクープで受賞しているのですが（他に企画記事2件）、2001年に大阪本社写真部が受賞して以来、見る影もありません。