産経花岡氏の願望、他。
【政論探求】伊勢参拝と「蒼生安寧」 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/209996
天皇制に関する議論を本格化させて、紙面が旧弊右翼らしくなってきた産経新聞ですが、客員編集委員の花岡信昭氏も、その風潮に乗っているようです。一部で大ウケしているこの「蒼生安寧」(麻生首相がこの発言をしたことではなく、花岡氏がこの発言を根拠にむりやり持ち上げている点でウケています)は、「国民の生活が第一」と同じ意味なのだそうです。麻生派(為公会)の設立趣意書にもこの言葉が使われており、花岡氏はここで、「公の重みを取り戻し」という前置きをつけて引用しています。
為公会の元事務局長である松本純衆議院議員のサイト*1にある「設立趣意書」によると、この部分は「為政者には、今、この「公」の重みを取り戻し、国家が公共全体の為にあるべく政(まつりごと)を行い、蒼生安寧を図ることが求められている」となっています。政治家は公の為に身を尽くす、というのは、建前としては立派なものです。しかし花岡氏の引用は「公」だけを強調したものになり、まるで公権力が国民を統制するという意味のような、本来の趣旨とはまるで逆のものになっています。実際の麻生派の行動がどのようなものであるかはさておき、この引用はあまりに恣意的ではないでしょうか。振り返れば花岡氏は、麻生太郎首相に、あるいは先代・先々代の首相に対しても、そういう政治家であることを求め続けていたようです。
産経、元旦の超特ダネ。
やはりこれは取り上げておかねばなりますまい。
桂三枝さん、師匠の名跡「桂文枝」襲名へ きん枝さんも「小文枝」に - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090101/tnr0901010121000-n1.htm
1月1日付埼玉新聞のトップニュースがおめでたい、というネタを1日付のエントリにしましたが、産経新聞大阪本社版では上記の記事が1月1日付紙面のトップニュースだったそうです。これは正真正銘、めでたいニュースですね。
というところで、今日になって出てきたニュースがこちら。まあサイゾーですが。
産経新聞の大誤報! 桂三枝の「文枝」襲名は事実無根だった : 日刊サイゾー
http://www.cyzo.com/2009/01/post_1391.html
「あらかじめストーリーを作って、それにそって都合のいい事実だけをくっつけたというか。サンスポさんが報じるならまだわかりますが、産経新聞ですからね。参りました」(関係者)
やっぱりおめでたかったようです。頭が。