産経、ネットにへばりつく、他。

日本の美しい新年――２００９年１月１日の東京で - ステージ風発：イザ！
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/trackback/857015

　古森義久氏は年末年始を東京で過ごし、1月1日に日付が変わるころに蘘國神社に参拝して、「日本の美しさ」を堪能し、元日は自宅に日の丸を掲揚したそうです。日本古来の伝統では、初詣は氏神さまにお参りするもので、有名寺社に詣でるのは電鉄会社の陰謀だという話もありますね。

２ちゃんねる、“言論の自由なき日本”を見捨てた？ - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/209259

　正月2日朝7時過ぎに書き込まれたエントリを、その3時間13分後*1に記事にするって、この記者はいったいどんだけネット漬けのお正月を過ごしているんでしょうか。誰かと思ったら、iza!編集部の立川優記者でした。ああ……この人か。なんかもう、呆然とするぐらいアレな記事なのですが、立川記者じゃしかたないか。
　というわけで、立川記者らしく頓珍漢な憶測と事実誤認だらけです。「現在のヒトコト」のアイコンはどう見てもモナーではなくギコ猫だし（「ズザー」ならギコに決まってんだろうが）、エントリの公開日時が「「２１（年）１（月）２（日）７（時）７（日）」という反復・ぞろ目のアナグラム設定」という記述には「ΩΩ　Ωﾅ､ﾅﾝﾀﾞｯﾃｰ!!!」としかリアクションできません（「分」と「日」の誤記は単なる恥さらしとしても）。エントリの日付は「2009 01-02 07:07:00」で、「21年」なんてどこにも書かれていないし、ゾロ目にするなら「7秒」までやるでしょう。iza!編集部なんかさっさと辞めて、少年マガジン編集部マガジンミステリー調査班(MMR)に転職した方がいいんじゃないでしょうかね。
　他にも、2ch.netの現在のドメイン所有者がひろゆき氏ではないことを、まるで大事件のように報じているのは、あまりに知識不足です。少なくとも差し押さえ騒ぎ（火付け役は夕刊フジ）の時点、つまり2007年1月にはすでに、2ch.netの所有者はMonsters Inc,という企業でした *2。もちろん実体が不明なことには変わりませんし、実質的にこのドメインを管理しているのはPIEのJim氏です。これはもうだいぶ前、2004年の五月危機*3のころからじゃないでしょうか。
　で、実際のところ、ひろゆき氏がわざわざこういう宣言をし、削除ガイドラインから「責任は西村博之が負う」という文言を削除したことをわざわざ示している理由については、よくわかりません。訴訟対策とか税金対策という側面もあるのだろうという推測はできますが、真意は不明です（彼の真意を推測して的中させた人というのは、ほとんど存在しませんが）。それにしても立川記者は、よほど日本が嫌いな反日記者なんですね。

　ひろゆき氏のブログを報じるなら、この一つ前のエントリ http://www.asks.jp/users/hiro/53891.html の記述を産経新聞の紙面で紹介してほしいものです。生前の飯島愛氏とひろゆき氏に親交があったことすら、大手マスコミは報じていませんよね。

*1:iza!記事は10時23分付ですが、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/economy/it/090102/its0901021022001-n1.htm では10時20分付けでした。

*2: d:id:pr3:20070112:1168578061 参照。

*3:ひろゆき氏が登録メールアドレスのパスワードを忘れて、ドメインの更新ができなくなりかけた騒動。これをなんとかしたのがJim氏で、当然、ドメインの管理はその時点で移動したわけです。