黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経vs読売、他。

 変則的なタイミングですが、26日分を書けなかった上に25日分の取りこぼしもあるので、できるだけ早めに。

教育再生懇」首相が廃止決定、教委改革一段落後に - YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20081125-OYT8T00219.htm

教育再生懇「即廃止はない」=河村官房長官 - 時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008112500373

教育再生懇、再開を確認 首相と文科相 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/198907

 読売新聞が25日朝に「廃止決定」ををスクープしたところ、25日午前に時事通信がそれを否定する官房長官談話を報じ、25日の夜になって産経が、廃止のはの字もないような記事をのほほんと出しています。事実関係は各記事ともそんなに違わなくて、安倍の遺産はもういらんだろという官邸の雰囲気(と、それに対する読売と産経の姿勢)は伝わってきます。ちなみに、他のマスメディアはこのニュースにまったく触れていません。読売と産経が必至になっているだけですね。

【あめりかノート】古森義久 中国ファンド 新たな脅威 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/america/081125/amr0811250242000-n1.htm
中国の国家ファンドの脅威――アメリカ議会調査委員会が警告 - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/810085

 記事は25日、ブログエントリへの転載も26日だったのですが。
 中国の政府系ファンド(SWF)は政府系というより政府と完全に一体であり、米国にとって安全保障上の脅威になっているというリポートを紹介しています。その一例として、コスタリカ国債を低利で引き受けるのと引き替えに、長年台湾(中華民国)を承認してきたコスタリカを中国(中華人民共和国)承認に転換させたことを挙げています。中国と台湾が(主に、あまり直接的な関係のない中南米やアフリカ諸国に対して)承認獲得のための援助合戦を繰り広げているのは周知の事実ですし、両国の援助目当てに承認先をころころ変える国もあって、実際に台湾を承認する国の数は毎年何回も変わっています。いまさら問題視することもないっていうか、中華人民共和国の承認が米国にとってそんなに脅威なら、まず自分が止めればいいのに。
 これはおそらく古森記事の意図とは逆になるのですが、特定のリソースを持たない政府系金融機関の存在を米国が問題だと考えているという指摘は、重要なものがあります。世界最大の資産を保有する郵便貯金(ゆうちょ銀行)を政府の支配から切り離すことに、どういう背後の意図があったかを推測する、一つの手がかりになるかもしれません。

「関係者連携で自主憲章を」ネット違法・有害情報対策で最終案 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/infotech/198955

 26日のニュース。総務省の検討会による最終提言案がまとまったそうです。プロバイダなどだけではなくPTAなども参加して憲章を作ること、「安心ネットづくり促進プログラム」だそうです。
 ネット規制に関して、法的規制が怖いのは当然ですが、国会審議が一応の歯止めになるのに対して、こうした“自主規制の押しつけ”が実はいちばん怖いのです。プロバイダとレンタル鯖を締め付ければ、事実上ユーザはなにもできなくなるわけですから。

米国で反捕鯨プロパガンダ番組 シー・シェパード活動 一方的に紹介  - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/worldnews/199212

 CS放送アニマル・プラネットで、シーシェパードの活動を紹介する番組が始まったとして非難する、佐々木正明記者の記事です。『ガンバレ自衛隊』をプッシュしようとしていた新聞がどの面下げて言うんでしょうね。

【集う】憂国忌(25日、東京都千代田区九段会館) - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/books/art/199220

 これを報道する新聞は、産経だけでしょうねえ。喜多由浩記者が、思い入れたっぷりの記事を書いています。当日の参加者は、松本徹・三島由紀夫文学館長の他、「正論」でおなじみの西尾幹二氏と、「断」でおなじみの富岡幸一郎氏の名前が出ています。富岡氏のスピーチで、三島がシビリアン・コントロールを否定していたことを持ち出して、田母神「論文」を間接的に肯定しているのが目を引きました。今の空自に三島が突入したら、どういう反応になるでしょうね。