黙然日記(廃墟)

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古森義久氏、逃れようとする。

【緯度経度】保守主義は拒否されていない ワシントン・古森義久 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/193654

 大きな選挙のあと、敗北側はまず混乱し、それが治まると責任追及と敗因分析のどちらかか、あるいは並行して行われるのが通例です。マケイン支持で日本メディアの最先端を突っ走っていた古森氏は、そのどちらでもなく、まだ始まってもいない(日本で始まるとは限らない)責任追及から逃れる道を真っ先に選んだようです。まあ、それはそれでご自由に。
 しかしこのコラムでの古森氏の主張は、どうも妙なものです。いや、ベトナム戦争当時から自由主義陣営・保守陣営の立場を明確にし、産経新聞移籍後は右派と呼ばれて開き直りさえしていた古森氏が、共和党候補敗北にあたってこの見出しのようなことを言い出すのは、ちっともおかしくはありません。ありまかんが、しかしそうすると、6日付の記事*1にあった「80年からの保守主義支配が一つの終盤を迎えていた」という記述との整合性は、どうなるのでしょう。「一つの」という表現で言い逃れはできるかもしれませんが、そもそもこうした発想が古森氏の内部にあったこと自体、説明がつかなくなります。6日の記事が他紙の記事からのパクリだったと解釈しないかぎり。