産経と隣人、下からのプライド。

　昨日（22日）分の取りこぼしです。と書いておいたら、さらにまた日付をまたいでしまいましたが。なにしろタモ網が追いつかない有様で（ｒｙ

【主張】中国経済減速　内需主導への転換を急げ - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/188856/

　言っている内容はほぼ正しいんだけど、なんでそれを中国に今言うの？　という印象です。25年前に同じことを日本が米国に言われていた、意趣返しのつもりなんでしょうか。しかし、当時の自民党や産経新聞のように外圧をはいはいと聞く勢力は中国にはないし、またたとえどんな正しい忠告をしても、中国が産経新聞に耳を傾けるわけがないでしょう。いつも真摯な苦言をくれる友人はとても大切ですが、常に罵倒を繰り返す隣人に耳を貸す人はいません。たとえたまたま正当な忠告であったとしても。

　以下23日分。

【主張】対北支援　日本は原則を貫くべきだ - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/189212/
日米同盟は重要だが、日本は言うべきはきちんと言うことも必要となる。

　米国に見捨てられて涙目なのに、あいかわらず頼ろうとしている産経新聞です。ところで、産経新聞はいつから小沢民主党支持になったんでしょうか。引用部分は、「強固で対等な日米同盟」を求めているようです。

【コラム・断】職業に「貴賤」あり - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/dan/189293

　呉智英氏はあいかわらず支離滅裂ですなあ。職業に社会的評価の高い低いがあるという前提から、それを貴賤という価値観に結びつけているのは、いつものこととしてスルーしておきます。しかし、雑文家という自らの職業について、社会的評価が低いことを認めながら、その内実を誇っているのは、まさに「最下層の職業ほど本当は高貴だとする最悪の人権イデオロギスト」とほとんど同じ発想でしょう。ご自身のプライドが高いのはよくわかりましたが、こういうことを平気で書いていると、雑文家ではなく呉氏自身の社会的評価が落ちることになりますよ。
　経験的にいって、雑文業はプライドを持ちにくい仕事です。それでもあえて文章の専門家としてのプライドを持たなければ、続けていけない仕事でもあります。なので、呉氏が自らを誇る気持ちはよくわかりますが、それには根拠がなくてはいけません。「一つの文章の中で矛盾したことを書かない」というのは、そのプライドを保つための最低条件でしょう。ここはむしろ露悪的に、「雑文家も賤しい職業だから救済・支援の対象にしてくれ」ぐらいのことは言ってもよかったと思います。それが、雑文書きのプライドではないでしょうか。