黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経、独裁政治を非難する。

 また日付をまたいでしまいましたが、28日分です。

【土・日曜日に書く】ワシントン支局長・山本秀也 「軟禁」という暴挙、根絶を - イザ! - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/other/182174

 ビルマミャンマー)での長井健司さん射殺から1年を受けて、あらためてビルマ情勢を振り返るという主旨はけっこうなものです。軍事政権を支える宝石輸出への禁止強化を訴えるのもいいのですが、どうもなんかこの人、価値観が変だよ。
 南京事件 軟禁事件を独裁政権の悪として非難していますが、http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/182174/TrackBack/と並べるのは強引すぎませんかね。軟禁そのものが問題なのではなく、政敵の言論を封じて監禁・軟禁することが悪なのですし、それにしても虐殺とは比較にならないでしょう。
 中国での「西安事件の張学良」を例に出しているのは、なんなんでしょうか。西安事件そのものは張学良が蒋介石を監禁した事件で、その処罰として張学良が以後50年以上軟禁されたわけです。軟禁開始から50年後に解除されたことをもって、処遇が良かったかのように言うのもあんまりでしょう。この軟禁を実行したのは蒋政権側であり、中国(中華人民共和国)とは対立していた側です。台湾(中華民国)を非難したいのでしょうか。たしかに張学良軟禁をしていたころの中華民国は国民党独裁でしたが、産経新聞がそれを言っちゃねえ。


 そもそも産経の記者は「軟禁」と「監禁」の区別が付いていないのではないか、と思われる節もあります。

【衝撃事件の核心】暴力支配…フリースクールの盲点 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/180829/
昼間は延々と畑仕事や内職作業をさせられ、夜は外側から鍵のかかったプレハブで軟禁状態。食事

 9月23日付の記事で、気になっていた表現があったのですが取り上げ損ねていました。外から鍵をかけて閉じこめることを、「軟禁」とは言いません。