黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経と宗教と大事なこと。

【正論】古田博司 朝鮮民族の復讐のカタルシス - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/171326/

 ウォッチャーとしてはタイトルだけでお腹いっぱいな感じですね。人間としては吐き気がしますけどね。
 当然のようにツッコミどころ満載なのですが、一つだけ。儒教は祖先崇拝だから韓国は自国の歴史を批判できないのだ、という結論は、いったいどこから出てきたのでしょう。司馬遷が中国史学を確立したのは儒教が国教化した時期とほぼ重なり、『史記』は徹底して儒学に基づいて書かれていますが、過去の支配者を褒めるべきは褒め、けなすべきはこれでもかとばかりに失政を指摘し、人格的欠点まであげつらっています。いちいちそこまで遡らなくても、(日本国と違って)まともな政権交代がある大韓民国では、前政権の失政が当たり前のように批判されます。韓国人が過去の失政を認めないという古田氏の主張は、いったいなにを根拠にしているのでしょうか。

【コラム・断】“無宗教”を考える - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/dan/171461

 キリスト教徒を自称する富岡幸一郎氏ですが、「国民として当然のことと考えている」とか「死者と生者が交流する場に立ち、祈りを捧(ささ)げることはむしろ自然なことであろう」というのは、少なくともキリスト教の考えにはないものだろうと思います。キリスト教は、「従うべきは神であって世俗権力の国家ではない」とか「死者と会話できるなどはオカルトだから信じるな」とか、確かそういう教えだったはずですが。
 「靖国を全面肯定する自称キリスト教徒」というグロテスクな存在が、存外多いのには驚きます。

産経、大事なことだから三度言う。

 今日の「主張」2本は、それぞれパキスタン情勢と臨時国会収集に関してなのですが、「産経抄」も含めてオピニオン記事が3本とも同じことしか言っていません。なかなかおかしかったので、とりあえず貼っておきます。そうか、インド洋の無料ガソリンスタンドがそんなに大事なのか。

【主張】ムシャラフ氏辞任 対テロ戦の後退を許すな - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/171332/
【主張】臨時国会召集 給油延長できる会期幅を - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/171322/
産経抄】8月20日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/171324/