黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経小ネタ0715-0716。

作文教室、保護者に好評 「論理的に書く力」養う - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/children/161189

 柳原一哉記者による記事です。その記事そのものは、記事中に述べられている作文のコツにほぼ従った文章で、花丸をつけてもいいと思います。ただ、産経新聞論説委員たちをこの教室に通わせたいなあと思ってしまいました。特に、「(3)実例を交え第2の理由を書く(4)反対意見への理解を示すことも述べる」のあたりをしっかり学んできてほしいですね。

韓国、対立や紛争自体を無視 反日では国論一致 「竹島」問題 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080714/kor0807141912003-n1.htm

 黒田勝弘・ソウル支局長は、10年ぶりの保守政権で反日姿勢が変わるのではないかと期待していたが、与野党マスコミとも反日の大合唱だとがっかりしているようです。保守政策というのは一般的に、国権重視・対外強硬を意味するものだと思っていたのですが、黒田記者はどういう認識だったのでしょう。

【正論】笹川陽平 たばこ千円に向け大胆議論を - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/161133/

 ちょっと受けたからって何度も同じネタを繰り返すのってどうなのよ。まあ、「落としどころ」として500円とか言い出すと、本来の1000円論の意味がなくなってしまうのはたしかですが。

【主張】米住宅金融救済 とても火消しにならない   - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/161410/

 10〜15年前の日本の金融状況が最悪だったことは、いくら超愛国者(ultranationalist)でも認めるところですが、米国の現状が当時の日本にそっくり*1ということを、超愛米国者の産経新聞も認めざるを得なくなったようです。思えば日本のバブル崩壊を決定づけたのは、土地値下がりに伴う住宅金融公庫の破綻でした。当時の日本政府が犯した失敗を米国は参考にせよというのは、これは拝米主義者でなくても指摘できるところですが。

殺人の時効:制度と世論とのずれ、是正すべき時期に - 毎日jp
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080716k0000m040186000c.html

 16日付毎日の記事です。
 時効についてはともかく、不利益遡及の禁止原則について解説している部分が気になりました。世論調査の結果は、感情論としてはとてもよく理解できるのですが、不利益遡及を認めれば法の正義が滅茶苦茶になります。気にくわないやつを捕まえておいて事後法で裁く、といったことが可能になってしまうことを、ここできちんと説明するのがマスメディアの役割ではないでしょうか。

余談。

 毎日jpが自社広告ばかりになっていると話題にされています。Javascript offにして見ているのと、まんたんウェブはそうでもないので気づきませんでしたが、トップページを見ると、なるほど。
 ところで最近、産経iza!も自社(グループ)広告が目立ちませんか? ここんとこページトップに表示されるのは、サンスポの萌え広告ばかりのような気がするのですが。

*1:細かいところですが、「米国のいまの現状」という表現はいかがなものでしょうか。