古森義久氏、寓話の人物になる。
中国経済の果てしない闇とは――ドイツでの報告(2) - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/622961
昨日に続き、ドイツ講演での(おそらく通訳者へ事前に渡したと思われる)原稿の転載です。「ドイツ人に伝えるための講演」という視点がないのも、引き続きです。
今回は中国の食品問題と知的所有権問題について取り上げているのですが、「肉マンジュウのヒキ肉に増量のため混入される段ボールの厚紙の切片」はないでしょう*1。少なくとも、北京テレビによる第一報はヤラセ報道であったことが確定しており、段ボール肉まんが実際に売られたという証拠もありません(売られていない、という証拠もありませんが)。
古森氏自身は(本人がデマだと認識しているかどうかにかかわらず)デマを広めることに抵抗がないのかもしれませんが、デマとわかっているものを言いふらす人は、他になにを言っても信用されなくなります。『オオカミ少年』のイソップ寓話は、ドイツでもよく知られているのではないでしょうか。
オバマ陣営、朝日新聞に論説を書く。
オバマ外交、日米深化 外交・安保顧問が共同論文 - asahi.com
http://www.asahi.com/international/update/0626/TKY200806260277.html
オバマ陣営の外交・防衛顧問を務めるリチャード・ダンズィグ氏が、かつてともにクリントン政権の幹部を務めたハーバード大教授のジョセフ・ナイ氏と共同で、オバマ氏の外交・対日政策について朝日新聞に寄稿しました。この記事は抄訳のみで、全文(英文)は28日のInternational Herald Tribune/The Asahi Shimbunに掲載されるそうです。
日本を持ち上げすぎというか、ある意味で現状認識ができていないようなので、わたしとしてはこの文章を読んでかなり不安になったのですが*2、それはそれとして。また、どうも日米安保の強化と国際部隊への参加を求めている、というニュアンスも強いのですが、どうなることでしょう。
ところで、「オバマ外交は日本軽視になる」「日米同盟維持のためにはマケイン候補しかない」と強く主張し、一方で朝日の記事にはなにがなんでも噛みつこう、という人を約1名知っているのですが、彼はこの記事にどういう反応を示すのでしょう。それから、どこかの新聞にはマケイン氏との個人的なつながりをやたら強調する記者がいましたが、マケイン陣営がその新聞に対して、文章を書き下ろすどころか、単独で談話を寄せたという話すら、聞いた覚えがないですねえ。
あれ、エントリの区切りを間違えたかな。なんとなく、これでいいような気がしているのですが。