産経小ネタ0626。
【主張】グッドウィル廃業 派遣業界への重い警告だ - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/156114/
見出しだけで油断していると、とんでもないことを書いているのが産経「主張」です。前半で日雇い派遣の問題点をさんざん挙げておきながら、いきなり「全面禁止は短絡的」ときます。
日雇いや短期アルバイトの仕事は昔からあって、バイト情報誌などでもいくらでも見つかります。そこに派遣業という形を認めたときから問題が起き始めたのです。
短期にしかならない仕事（クリスマスケーキの販売とか）はありますし、気楽な短期労働を求める人がいるのもたしかですが、そのマッチングに「派遣」という形態が必要なのか、そういう議論でしょう。短期の仕事を求める人は最初から《ケーキ販売：2日間》という広告を見て応募するわけで、毎日（あるいは週何回か）なんらかの仕事を求める人は、派遣業者に登録して毎日違う職場に行かされることを望んでいるのでしょうか。
秋葉原で男が警察官に切りつける - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/156301
あのですね。秋葉原での警戒強化はまだ理解できるとしても（同じ場所で、平日に、模倣犯が出るのかどうか、少し冷静に考えてみろとも思いますが）、これは過剰警備です。通りがかりの人間をかたっぱしから職務質問して、なにか持っていたら任意同行で、警察官個人あるいは万世橋署はポイントを稼げるのでしょうが、一般市民にしてみれば迷惑きわまりない話です。ダガーナイフならともかく、ツールナイフを持ち歩いていて「なぜ」と言われても、「なぜボールペンを持ち歩いているんだ」と質問されるぐらい、返答に困ります。この、秋葉原での「警察によるオタク狩り」は、数年前から大問題になっているのですが、今回ますます猛威をふるっているようです。
産経に限らず、この事件に関して警察発表を垂れ流すマスコミには困ったものです。ナイフの奪い合いになって（そもそも任意同行時点での証拠品押収というのは合法なのでしょうか？）警官が怪我を負ったというのもおかしな話で、なぜ折りたたみナイフの刃が剥き出しになっていたのでしょうか。どちらかが開いたのでしょうか。あるいは、本当にナイフの刃で怪我をしたのでしょうか。どのメディアも、そのへんの事実関係を疑問に思わず報じているわけです。
「産経に限らず」と言いましたが、産経のこの見出しは特にひどいですね。取り合いの過程で怪我をしたことがはっきりしているのに、なぜ見出しが事実とまったく違う「切りつける」になっているんですか。
産経、すべてのコーナーに油断ができず。
アニマル大集合 - イチオシ特集 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/recommend/7422/rcm7422-t.htm
申し訳ないながら動物嫌い、写真を見るのも（ものによっては）苦手なので、この特集ページも見出しレベルで読み飛ばしていたのですが、猫好き・動物好きで著名な碧猫さんがこの特集ページに言及されたのを見て、改めて存在に気づきました。
『産経の感覚は独創的』 パート2 - Gazing at the Celestial Blue
http://azuryblue.blog72.fc2.com/blog-entry-469.html
つくづく、産経は奥が深いなと思います。こんなところにも大笑いのネタが転がっていたとは……。もう、産経の紙面で笑えないのは『サラリ君』*1ぐらいしかないのかもしれません。
