産経の涙目キャンペーンと結果。
ブッシュ大統領「拉致問題決して忘れない」 日米首脳電話会談 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/156091
昨日25日の「産経抄」は、福田首相を「電話ひとつできないのか」とけなしていましたが、この記事によれば電話会談は24日から日本側が申し入れていたとのこと*1。交渉の情報は外務省にも流れていたはずですが、産経新聞の担当者はなにも情報を掴んでいなかったんでしょうかね。
「忘れない」というのは、あいかわらずのリップサービスと思われます。ていうか官僚答弁ですな。
【主張】北の核申告 不完全なら再提出求めよ - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/156115/
「主張」連投できましたか。今日は「拉致」のらの字もなく、おそらく意図的に避けたのでしょうが、指定解除慎重論には変わりありません。
【くにのあとさき】東京特派員・湯浅博 北の二枚舌を許すのか - イザ！
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080626/amr0806260305004-n1.htm
もう一つ、やや意外なところから来ました。朝刊1面コラムです。
「吸い付きそうな名前のヒル米国務次官補」ってのは、ちょっとひどくないですか？ ゆ朝日ろしさん。他人が生まれ持った属性を揶揄するのは、社会的常識のある大人がやっていいことじゃないですよ。
ストックホルム症候群を「感染症」と書いているのは、本気なら論外だし、比喩としてもおかしいですね。これはれっきとした精神医学用語で、もちろん感染はしません*2。病気といえば感染症しか知らないのでしょうか。もっともらしく解説しているだけに、この単語を初めて知った読者が誤解してしまう可能性もあるんですが、マスメディアとしての社会的責任をどう考えているのでしょうか。
言い回しを棚上げしたとしても、内容は他と同じく涙目で、最後には福田首相に、ワシントンに乗り込んでいただけませんか、と訴えています。なんかもう、見てて気の毒というか、いたたまれない気分になってきます。
中国が会見「北朝鮮が核申告」 米はテロ指定解除を表明
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/156394
かすむ「拉致」福田政権打つ手なし 北朝鮮のテロ指定国家解除へ - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/156397
さてそうこうしているうちに26日を迎え、申告書が提出されたようです。上の記事は産経iza!の第一報です。共同通信記事で、楽観的な表現が多くなっています。ここまでずっと産経のオピニオン記事を読んできた直後の身には、このギャップはなかなか厳しいものがありますね（笑）。下の記事は産経独自記事（無署名）で、涙目どころかもうぽろぽろ大粒の涙がこぼれているんじゃないか、という雰囲気が感じられ、こちらまで（マジで）貰い泣きしてしまいそうでした。
他にいろいろ関連記事も出てきましたが、とりあえずこのへんで。
