産経小ネタ0622（拝外主義特集）。

【主張】常用漢字見直し　全く代わり映えがしない - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/155100/
仮名は国語の音節を表すだけの文字だ。同じ表音文字のアルファベットならつづりによって意味が付与されるが、そのことすらできない完全聴覚文字なのである。

　まあいつものとおりの常用漢字批判、その先にある漢字制限撤廃論なんですが（どうして自社社員の知的レベルを考えずにこういう主張をするんだろう）、ひらがな書きがいくら嫌いだからって、この文章は日本独自の文字文化に対する侮辱じゃないですねえ。

【書評】『新　脱亜論』渡辺利夫著 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/080622/bks0806220938007-n1.htm

　日本の歴史を振り返ってみれば、アジアと関わると不幸になり、アングロサクソンと組めば（日英同盟・日米同盟）幸福であった、という結論の本だそうです。そもそも明治維新以後、日本は大陸中国と同盟を組んだことがないのですから、その結果が幸福なのか不幸なのか、過去の例から予言することはできないはずなのですが。
　アジアをこのように認識している人が、アジア経済の専門家として拓殖大学学長まで務めているのか。こんな本を出す方も出す方なら（ちなみに文春新書）、紹介する方も紹介する方だなあ。と思ったら、評者は屋山太郎氏でした。