黙然日記(廃墟)

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阿比留瑠比氏、死んだ子の歳を数える。

背信の論理・中 家族の苦闘を無にした日本 - MSN産経ニュース(Googleキャッシュ)
http://209.85.175.104/search?q=cache:ikXYWpSdLrkJ:sankei.jp.msn.com/politics/policy/080621/plc0806211759005-n1.htm+%22%E8%83%8C%E4%BF%A1%E3%81%AE%E8%AB%96%E7%90%86%22&hl=ja&ct=clnk&cd=1&gl=jp

 昨日の古森義久記者による(上)に続き、今日は(中)が掲載されました。ところがなぜか、一度MSN産経ニュースに上がったはずの記事(検索には引っかかります)が消えていて、キャッシュしか残っていません。なんとかキャッシュで確認して阿比留瑠比記者によるものだとわかったのでblogを見に行ったら、転載されていました。

ヒル氏と北朝鮮の描いた絵図に福田首相が乗ったのか - 国を憂い、われとわが身を甘やかすの記:イザ!
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/617724

 昨日の(上)も産経新聞電子版には配信されていないし*1、どういうつもりなのでしょうか。産経信者以外にはできるだけ見せたくない記事なのかなあ。明日の(下)は社会部の担当だそうで、個人blogに転載されることは期待できないし、はたしてネット上で読めるのでしょうか。
 なお、このエントリでは、中編のタイトルを「下げたハードル 米に口実」としています。紙面で確認しておけばよかった。明日は図書館休みだしなあ。わりとどーでもいいことですが、原稿をそのままコピーしたと思われる阿比留blogには「核申告に会わせて」という誤字があるのですが、MSNの記事では「核申告に合わせて」と修正されています。他に「昨年11月」のところに文字化けがあるのですが(丸付き数字かローマ数字を使ったのかもしれませんが、そもそもなんでそんな変換ができるのか)、これも訂正されているのを確認して、非常にびっくりしました。産経の校正係って、ちょっとは仕事してるんだぁ
 「2001年に家族会が初訪米したときには相手にされなかったが、その後は反応が変わって、2004年にテロ支援国家の指定理由に拉致問題が加えられた」というのは、申し訳ないんですが、阿比留記者の述べるように家族会の熱意のためではないでしょう。2002年に北朝鮮側が公式に拉致を認めたためではないのですか。
 記事の最後に、「拉致被害者家族」「大使経験者」「首相経験者」による福田首相らに対する批判的なコメントが並べられていますが、おそらくそれぞれ増元照明氏、岡崎久彦氏、安倍晋三氏なんでしょうね。もちろんその他にも、「安倍政権時代の強硬策がよかった」と、昔を懐かしんでもいます。普通の政治記者が集めたコメントなら森喜朗氏かとも思いますが、なにしろ阿比留記者ですから。岡崎氏については100ペリカ、他2人については10000ペリカぐらいは賭けてもいいです。
 この阿比留blog冒頭の古森記者崇拝は、あまりにわざとらしくて本気とは思えないのですが、見出しも古森氏と同じ修辞法を使っているようですね。疑問形に見せかけた慨嘆で、「福田首相が乗ったのか!(それに対して以下略)」と。

*1:Yahoo!ニュースなどに配信されていることをコメント欄でご教示いただきました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080621-00000083-san-int