産経小ネタ0621。

【福田政権考】消費税引き上げ　首相の本心は - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/154899

　“腐れノーミソ"こと花岡信昭氏です。課題に手をつければ歴史に名を残し政権はかえって強くなるとか、テキトーなことを言っています。インフレーション下ならともかく、この景気後退局面の原料高・物価高というスタグフレーション状況で、消費税増税したら、いったいどうなるんでしょうか。政権が終了することだけは間違いないでしょうが、それは福田政権だけではなく、自公政権の崩壊になると思うのですが。花岡氏は実は、民主党の工作員だったんでしょうかね。別に民主党に限らず、平沼新党かもしれませんが。

【主張】自殺者３万人　鬱病の対策が緊急課題だ - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/154909/

　この産経「主張」の問題の立て方は、どうなのでしょうか。自殺原因の中で鬱病が大きな割合を占めるのもたしかですが（というか、自殺者は多かれ少なかれ鬱状態にあるのだろうと思いますが）、実際に統計を見ると*1、原因が判明したもののうち（複数集計）、鬱病に関するものが6060人で単独の原因としては最大であるものの、「経済・生活問題」が合計7313人となっています。そのうち、事業不振や生活苦によるものもそれぞれ1000人を超えていますが、借金関係が合わせて3901人にものぼっています（複数集計なので、やや過大に出ている可能性もありますが）。昨年後半からはグレーゾーン金利の規制でいくらかは状況が改善したはずなのですが、それでもこれだけいるわけです（統計の取り方が変わったので、以前との比較ができないのですが）。
　鬱病対策も重要ですが（たいへん重要ですが）、グレーゾーン金利維持や弱者切り捨てを唱えていた産経新聞としては、他になにか言うことはないのでしょうか。

【主張】通常国会閉幕　国政停滞の責任自覚せよ - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/154910/

　今国会のまとめとして、あいかわらずひたすら民主党批判です。ケチをつけられそうなところには全方位で、という方針らしく、震災対策などに「人道的理由」として審議拒否中でも委員会に出席したことを批判したり（それも拒否して震災対策がなにもできなくなればよかったのか？）、日銀人事で国民新党の案を容れたことまで批判したり（それなら自公連立や大連立も否定したらどうでしょう？）、言いたい放題ですね。「とにかく審議をして話を進めることが大切だ」という結論には同意しますが、それを言うと“ねじれ国会"批判や強行採決擁護がそもそもできなくなりますよねえ。

【衝撃事件の核心】親、テレビ、誇示、ゲーム感覚、苦境…秋葉原通り魔事件　識者はこう見る（上） - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/154944

　ひどく長い記事で、しかも最初の方を読むだけで頭が痛くなってくるので、読もうという方は覚悟してからどうぞ。「識者」として福島章・作田明・野田正彰・脇田滋の4氏（肩書略）がこの順番でコメントを寄せています。おおむね、だんだんまともな意見になるように配列されているようです。ていうかぶっちゃけ、ページ内検索で脇田氏のコメントだけ読めば十分ですね。
　福島氏はそろそろ、「バーチャルの影響」というバーチャル（仮想的）な発想をリセットしてはどうでしょう。

産経新聞、読者投稿欄に相田みつを作品を掲載 - YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080621-OYT1T00346.htm

　産経だもの。

*1:「平成1 9 年中における自殺の概要資料」（PDFファイル) - 警察庁 http://www.npa.go.jp/toukei/chiiki10/h19_zisatsu.pdf