黙然日記(廃墟)

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古森義久氏、実際にドイツへ征く(1)。

中国とはなにか(1)――ドイツから考えて - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/595248

 大きく出ました。(1)ってことは続くんだろうなあ。文章を読むかぎりでは、まだイントロダクション部分にしか過ぎないという悪寒がします。
 先日のエントリ*1で、古森氏はいつのまにドイツへ行っていたんだ、と驚いたわけですが、そのときのリポートを「諸君!」7月号に書いているそうです。他社雑誌で5月31日発売最新号の記事を転載しているのは珍しいですね。
 冒頭からいきなり欧州風景の礼賛と、裏返しのアジア蔑視で(「北京にある若さと活気がカールスルーエにはない」という言い方も可能ですよね)、読み進める気がかなり失せます。うまいこと書いているつもりなんだろうなあ。
 ところでこの文章で古森氏は「二年間は初代の産経新聞中国総局長として北京に駐在した」と述べています。なんだ、やはり本人も「2年間」と認識しているんですね。この記述をして北京の2年間を思い出しただろう直後に、昨日のようなことを書いているわけですからやはり、自分のいる会社は一般企業ではないと認識しているのかもしれません。
 「ドイツ人の一部は中国に対して、リアルな国際社会のプレイヤーではなく、エキゾチックな国だという陶酔的な幻想を抱いている」というラインハルト・ドリフテ教授の指摘は興味深いですね。どこの国においてもそういう認識はあるだろうし、どこの国に対してもそういう認識が持たれることはあるでしょう。独日協会主催の講演でこの指摘があったというところが、さらに興味深いところです。
 というわけで、続きは(2)が出てからです。出れば、ですが。