黙然日記(廃墟)

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産経「正論」、違う見方をする。

 産経「正論」欄が、しつこく映画『靖国』を取り上げています。連日の企画だとわかっていれば、いちいち取り上げずにまとめて紹介すればよかったのですが、毎回ネタになるもんだからしょうがありません。

【正論】上坂冬子 再論「靖国」90歳刀匠への言論イジメか - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/140422/

 上坂氏は日弁連主催の試写会に当たったそうで、映画の内容をいろいろと紹介してくれています。未見の人間にとっては、そこに個人的フィルターがあることを承知しつつ、参考になるお話です。
 それだけですね。


 と書いて、いやさすがに今日は単独エントリにするのは無理だな、あとでこのシリーズを通して論評するときの参考ぐらいにしておこう、と思っていたところで、同じ試写会で鑑賞したProdigal_SonさんからTrackbackをいただきました。(簡単な)レポートとともに上坂「正論」を論じています*1
 映画、特に政治的なテーマを扱ったドキュメンタリー映画の「感想」は人によって異なるでしょうし、「内容紹介」にしても、1回見ただけのものごとを記憶に頼って紹介するわけですから、上記の通り、記述する際に個人的なフィルターが働くとともに、記憶力の限界と、さらに「そのとき対象をどのように見ていたか」というフィルターも存在します。それらをふまえたにしても、二人の観た映画はどんだけ別物なんだよ
 上坂氏とProdigal_Son氏のレポートで、どちらが実際のフィルムに近いのかは、もちろん今の時点ではわたしにはなにも言えません。わたしの感想としては、たとえば上坂「正論」を読んだときには「出演者が終始無言って、ドキュメンタリー映画としては斬新だなあ、意味深い表現なんだろうなあ」と感じたのですが、Prodigal_Sonさんの指摘する「刀匠の言葉が聞き取りづらかった」の方が、実際にはありそうだな、といったあたりだけです。
 おそらく、どちらの内容紹介も、多かれ少なかれ事実(実際のフィルム)とは異なるのでしょう。ただ、Prodigal_Sonさんの記述の方が少しでも事実に近いなら、上坂氏の紹介する斬新な内容の映画は、いったいどんなものだったんだ、ということになりますね。