産経「正論」、かこつけて愚痴る。
【正論】和田秀樹 私の作品が落とされた理由は - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/135951/
和田氏はいろんなところに顔を出す人ですが、映画まで撮っているとは知りませんでした。その『受験のシンデレラ』なる映画の制作にあたり、日本芸術文化振興会に助成金を申請したが落とされた、という愚痴話です。これ、素人が言うからまだ洒落になるのであって、映画監督を本業にする人がこんな文章を発表したら馬鹿だと思われますよ。
落とされたのが受験勉強を肯定する内容の映画だったことから、「文化庁はゆとり教育派の残党の拠点なのではないか」と、テーマのせいにしています。その映画を観てからでなければそれこそなんとも言えませんが、本当にテーマだけが問題で落とされたのでしょうか。
もちろん、このタイミングで産経「正論」欄に載る文章ですから、申請に合格した『靖国 YASUKUNI』への不満も述べられています。俺はこんなに国のためになる映画を撮ったのに、反日映画に助成するとはなにごとだ、他にこの手の反日映画の申請が増えたらどうする、というわけです*1。
どうも和田氏は、映画芸術というものを根本的に勘違いしているようです。スポンサーにおもねって主義主張を伝えることが映画制作の目的だと信じているんでしょうね。